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6.33点(レビュー数:3人)

作者東風孝広

原作田島隆 監修:青木雄二

巻数20巻 (完結)

連載誌モーニング:1999年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:40:52

あらすじ 法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。

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カバチタレ!のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

8点 朔太さん

ナニワ金融道では、罠をはる金融業側からのシナリオで、
高利貸しの内幕を公開してくれた痛快さがあった。
本編では、行政書士があくまでも正義側に立つ法律家の
視点であり、やや視点が明るい。

しかし、遺産相続、賃貸、貸借など人生の交錯点に立って、
人間生活の悪臭部分をドラマ化してくれる。
このドラマは法律的理解をしながら見ると一層面白いので、
一気読みも時間が掛かりますが、それだけの価値はあります。

普通の行政書士はここまでしないよね。対価に合わないもの。
13巻まで読みましたが、何とか続編も入手します。

<追加記入>
20巻全巻読破しました。
行政書士を法の専門家として呼ぶシーンが何度も出て
きますが、実際のところ街の行政書士さんは、手続き以上の
問題解決まで相談に乗ってくれるのでしょうか?
原作者も法の限界以上のところを話の展開上盛り込んで
しまっていると言っていますが、実務上一般市民にとっては、
それでも救世主です。

本来は、弁護士がその役割を果たしてほしいところですが、
基本的にはドラマに出てくるような悪徳権力者の
片棒の担い手か、市民運動で赤い色に染まった思想家
くずれの悪いイメージしか出てきません。

所詮、漫画の世界とは思いつつも、現実に起こる世間の
罠に嵌められる悲劇は存在するわけですから、
カバチタレの世界もある種の恐怖を感じざるを得ない
リアルさに読むふけってしまいました。
劇中の遊郭に身を落とす一般女性、借金地獄、DVなどは
ナニワ金融道の二番煎じというより、
原作者が監修しているので、長期連載が継続している感じです。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-26 19:03:55] [修正:2020-05-16 10:07:53] [このレビューのURL]

5点 あおはなさん

初代カバチタレは意外と読めます。行政書士の業務についてというより法律知識の浅い部分を包括的にサラって行くかんじで楽しめる人には楽しめる。ただ本作に影響されて行政書士を目指すなんてばかなことは絶対にやめましょう。もしあなたが行政書士になったとして本作のようなことが全て行えると思っているとしたら本当にえらい目にあいます。はっきりできません。弁護士法72条違反(非弁行為)で弁護士に刑事告発されます。その他にも「供託」は本来相談に乗ることすらグレーです。場合によっては司法書士法と弁護士法に違反します。本作はあくまで「娯楽」ですから。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-06 20:15:07] [修正:2010-11-06 20:15:07] [このレビューのURL]

6点 オカシューさん

絵がそっくりで「ナニワ金融道」の外伝か続編みたいな漫画です。
作画の人が「ナニワ〜」のアシスタントしてた人で「ナニワ〜」の読者をそのまま取り込もうとした感じです。

内容も似たようなもんですがまあまあ面白いです。(後半少し失速したかな)
比べると毒の部分が薄まっていて読みやすいけど少し物足りない感じかな。

ただ参考になる知識の部分は多く出てくるし読んで損はないと思います。

所持巻数 10巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-03 21:47:30] [修正:2009-08-03 21:47:30] [このレビューのURL]


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