鉄腕バーディーのレビュー
5点 朔太さん
宇宙戦士としての背景の大きさに比べて、日本で起きるちまちまとした事件に
奔走するスケールが小さくて、ものすごくバランスが悪いのが最大の難点です。
1,2巻を読み進めて、きっと連盟軍vs同盟軍の宇宙戦争に小さな地球の
高校生が巻き込まれてしまうくらいの規模を想像してしまいましたが、
読めば読むほど地球どころか日本の一地域で起こる小さな小悪党の事件
解決に奔走するお話が延々と続きます。
SFとして楽しめる素地はあるのに、残念の一言です。
それでも16巻二部の完結でもって一区切りとして、再構築の機会があり
ましたが、三部でも展開の拡大にはつながりません。
ヒロインは可愛いですね。
綺麗なお姉さんバーディの魅力が作品の価値の大半を占めました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-11-21 20:32:34] [修正:2016-11-21 20:34:18] [このレビューのURL]
8点 dullnessさん
相当に時間をかけて細かな設定を行ったのだろうと思えるような作品で、未完のまま次回作のEVOLUTIONに引き継がれています。
世界観はくずれる事がなくキャラの性格もしっかりしていて登場人物の一人一人が自分の意志を持ち行動をしている作品ですが、ストーリーの根幹部分の解決を次回作に持ち越しています。
主人公の男子高校生と宇宙から来た連邦捜査官の女性バーディ。
バーディは地球に逃亡した宇宙人犯罪者を調査する捜査官だが、予期せぬ様々なな事があり主人公と一つの体で生活をする羽目になる。
主人公の日常とバーディの捜査が折り合いをつけながら、また少しずつ周りを巻き込みながらストーリーは進んでいく。
バーディの異常なる強さで麻薬や政治、人体実験など陰謀渦巻く裏社会に切り込んでいく二人。
全体にのんびりとした会話が緊張感を解し、思いもよらぬ展開でハッと楽しませてもらうなど展開も早く飽きさせません。
この作品は一読の価値ありだと思います。
ただ、個人的に非常に大きな期待を寄せていた続編が見事に裏切られたので残念でした。(恥ずかしながらハリウッドでの映画がも!と思っていました)
続編でもう少し差別や宇宙人のルーツを掘り下げられていたら漫画史に残る名作となっていたと思っています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-03-24 20:39:08] [修正:2015-03-24 20:39:08] [このレビューのURL]
4点 notatallさん
着地点が悪い。この一言に尽きる。
名作になれる要素はいくつもあった。
細部まで作りこまれた、超科学地球外文明の背景。
それに敵対する勢力と地球人の科学的進歩。
読者と同じ水平面に立つ一般人の主人公と、突飛なヒロイン。
長年のファンにはわかる、内輪ネタ。
宗教的な価値観の対立や科学の度の超えた進歩の描写は、拡大解釈すれば現代への警鐘である。
物語はミステリアスな女の登場から始まり、いやが上にも緊張感を高めていくかと思いきや、なんとも牧歌的、小市民的なやりとりの連続という、正にゆうきまさみ節。
その中で、少しずつ明らかになる謎。謎。謎。。。
これらが、ぜーんぶパラレルワールド落ち。
だいなしw
酷過ぎるw
要石の設置に失敗したアーチ的な作品であり、その意味では一読の価値あり。
悪い意味で印象に残ることを請け合える。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-08-18 18:10:53] [修正:2013-08-18 18:10:53] [このレビューのURL]
6点 フクポルさん
<所持歴:全巻。現在は売却>
かなり甘く付けて6点。
限りなく5点に近い6点。
もう、「可も無く不可も無く」という言葉がピッタリ。
絵も見易いし、ストーリーもしっかりしてる。
けれど、ハマる要素が無い。少なくとも自分には見つけられなかった。
淡々と読んでしまった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-09-21 16:41:15] [修正:2010-11-13 00:55:24] [このレビューのURL]
8点 ジブリ好き!さん
のんびりテンポでシリアスな事件と向き合っていく、ゆうき節全開な作品。
ゆうき作品に共通することだが、この独特なテンポ(良く言えば日常生活や会話を排さず、むしろベースとしてゆるーくのほほんと進む、悪く言えばさっさとストーリー進めって思うくらいじれったい)が合うか否かで評価が変わってしまうだろう。
だからといってストーリーがつまらないなんてことはない。斬新な設定・話ではなくとも、読ませる力をもったそのストーリーからは、才能よりも経験で勝負するベテラン漫画家としての力を感じられる。
まとめると、ゆうき先生の才能はストーリーや内容に直接表れるものではなく、その繋ぎにある日常的な場面こそが、つまりはこのスローテンポそのものが魅力的なのだと思う。
そしてそこにこそ、多くの読者に支持されて長続きしている秘訣があると思う。斬新な設定や話で漫画を描く才能者は、序盤は多くの読者を惹きつけるが、徐々に設定負けしたり続きが描けなかったり、盛り下がることが多い。バーディの場合、斬新でなくとも王道すぎない、読ませる力をもったストーリーを日常性の中に溶け込ませることで、ストーリーの先を求めるファンと、ゆうき節を楽しむファンの両方を獲得することに成功したのだと思う。
タイプ的には、例えば浦沢先生などに近いかもしれないが、じれったさの質もストーリーテラーとしての質も全く異なる点で、やはりそれぞれのタイプを確立していると思う。浦沢先生のじれったさは、伏線化してストーリーを引き延ばしていくって感じだけど、ゆうき先生のはストーリーを遅らせてでも何気ない会話や流れを捨てないぞって感じだ。
内容は、バーディの過去編はすごく面白いし、全体的に完成度の高いまとまりを見せている。けど、いかんせん完結には先が長そうw
アニメもオリジナルながら完成度が高く、作者の思い入れが感じられる。
ゆうき節を楽しむなら漫画を、ささっとストーリーを知るならアニメをお薦めします。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-03-10 19:57:34] [修正:2010-03-10 19:57:34] [このレビューのURL]
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