ホーム > 青年漫画 > ビッグコミックオリジナル > 龍 〜RON〜

7.88点(レビュー数:9人)

作者村上もとか

巻数42巻 (完結)

連載誌ビッグコミックオリジナル:1991年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:27:30

あらすじ 世界を手中に出来る、皇帝の秘宝をめぐって各国がそれを求める。
第二次世界大戦前から戦が終わるまでの様子を、満州、中国などから主要者の視点なども含め、見事に描写している。

シェア
Check

龍 〜RON〜のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全9 件

7点 gundam22vさん

舞台が昭和初期の京都、満州の視点からみる終戦までの激動の時代なのが新鮮。当時がまるで再現されたかのような空気感は素晴らしかったです。デリケートな時代ですが、どの陣営に対しても基本穏当な描き方だったと思います(甘粕正彦については有名な甘粕事件の真相を独自でも描くことを避けてしまっていたので本作の人物像には違和感があったが)。

架空とはいえ一人の男の波乱万丈な人生を史実、実在人物に絡めることで壮大感がありました。しかし、色々ぶち込んだ寄せ鍋的な部分が多く、長さやこれは必要な話だっただろうかという気持ちは拭えないのも事実でした。時々途中でダレてしまい、連載中に酷評を耳にしたこともあります。次作の「JIN」では改善されていたんだなと。全体としてはテンポと構成が整っていた(ラストは唐突感があったが)「JIN」の方が良かったなとは思います。それでも時間があって壮大な歴史漫画が読みたいという人には薦めたい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-14 19:09:51] [修正:2017-11-14 19:09:51] [このレビューのURL]

8点 朔太さん

歴史文学のような、あるいは大河ドラマのようなテイストがあります。
漫画版大河ドラマがぴったりくる形容ですね。

歴史の起伏をさも大事に描くのではなく、龍という一人の
人間の目を通して、あくまでもその時代を生きた人間の
今を淡々と書き記していくスタイルです。
もちろん、命を狙われる、追われるのアクションやスリルが
ドラマの中に散りばめられているのですが、それは
大局的には些細なことのように思えるから不思議です。

龍の視線の先には、水平線の向こうがあります。
その志の高さに人間としての器や爽やかさを感じます。
これが本作品の魅力です。
決して歴史が先にあって、人間がその流れの中に
生きているのではなく、当然のことですがその真逆なんだと
いうことを強く感じさせられます。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-03 21:02:09] [修正:2017-11-03 21:05:33] [このレビューのURL]

9点 polojoさん

ドラマ化で一躍人気になった、タイムスリップドクター漫画(そんなジャンルは多分ないですが^^;)の「仁」で有名な村上もとか氏の作品です。

激動の昭和を生き抜いた龍という一人の男の人生ドラマです。

正直、同氏の作品の中でもっとも過小評価されているのではないかと思っている作品であります。

この物語の素晴らしいところは、龍の経験してきたものがその後の人生に大きく影響しているように描かれている点だと思います。

龍が会得してきた武術や、企業を経験することによって会得したリーダーシップなどが、後の活躍に大きく役に立っています。「それまでの経験の何が役に立つかわからない」という人生の普遍的ともいえる性質を見事に表現していると思います。

また、ダブルヒロインや、実際の歴史上の人物と龍を違和感なく絡めさせる技術は人間ドラマに深みを与えています。そしてこの手法はのちのヒット作「仁」でもいかんなく発揮されています。

最後が若干駆け足ですし、最後みんながどのような人生を送ったのかはうむやむになっている点も多いですが、そこは読者の判断ということでしょう。それまでの面白さを減退させることはあまり無いかと思います。

非常におすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-05-13 18:57:53] [修正:2013-05-13 18:57:53] [このレビューのURL]

10点 鈴森一さん

司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」に匹敵するくらいのスケールを持った長編歴史漫画だと思います。

全巻を通して読むと、特に後半は、主人公が命を狙われ、そして乗り越えるという展開が何度も続き、読んでいてやや食傷気味にはなりました。
連載の都合上、毎回のように山場を作らなくちゃいけなかったんだな…と想像してしまいます。

しかし、歴史の大きな動き、登場人物たちの行動の選択、そしてその結果などが気になり、続きを読むのが楽しみで仕方がなくなります。

また、わき役にも魅力的な人物が多いです。
焦点がぼけている…というレビューもありましたが、私にとっては、主人公だけでなく、それぞれのわき役たちがどのように考え、生きていくのか、というところも物語の大きな見どころでした。

「坂の上の雲」みたいにNHKのスペシャルドラマで見てみたいと思いました。
一言でいうと、傑作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-25 18:51:56] [修正:2012-06-25 18:51:56] [このレビューのURL]

3点 sin00さん

 要素が盛り沢山で焦点がぼけている.登場人物の表情は好みだが正直なところ物語としての面白味には欠ける.

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-19 02:30:35] [修正:2012-02-19 02:30:35] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
12

龍 〜RON〜と同じ作者の漫画

村上もとかの情報をもっと見る

同年代の漫画

ビッグコミックオリジナルの情報をもっと見る