項羽と劉邦のレビュー
8点 gundam22vさん
三国志の方が原作が演義なだけに史実要素が薄いのに対して、秦滅亡から漢樹立まで描いた本作は史実重視、長さも短か過ぎず、長すぎず20巻程度で綺麗に終わっているという点でこちらの方が完成度が高いと思います。横山漫画特徴のやや淡々としている雰囲気、キャラの描き分けの甘さという欠点はあるにせよ、情報量やテンポが良い流れの持って行き方は素晴らしいです。ある程度項羽と劉邦には予備知識があったのですが、それでも勉強になる箇所がたくさんありました。同じ題材を扱った熱い漫画である「赤龍王」とすべての点で対照的なので両方読んだ方が良いかと思います。どちらか1つならば両方読んだ今となっては情報量でこちらを推したいです。項羽と劉邦の両雄だけではなく周辺人物の活躍描写が全然違うレベルですから。劉邦のその後(赤龍王はラスト1ページで示唆はしている)は描いていませんが、後日談的な同じ横山作品の「史記」も読んでみたいと思うほどの作品だったです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-11-05 01:47:11] [修正:2014-11-05 01:47:11] [このレビューのURL]
7点 pazzoさん
こういうたぐいの歴史漫画が小学校の図書室や地元の図書館においてあって、かたっぱしから読みました。
ページをめくる手が止まらなかったことを覚えています。
大好きなキャラクターだった韓信を始め劉邦の配下は漢王朝成立後大変な目にあいます。
あの劉邦に一体何があったのか・・・。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-05-05 03:38:18] [修正:2014-05-05 03:38:18] [このレビューのURL]
6点 あおはなさん
横山三国志よりはるかに史実どおりで展開します。
でもやはり本作品も「エンタメ」であり「歴史学習」ではないということを伝達したいです。
本作についてはフィクションということではなく「意図的に記述を止めた」ことでエンターテインメント性を強調したことについて。
本作品の場合、なぜ本作をあそこでラストにしたかについて作者自身が明確に巻末で述べておられるのですが、一言でいえば「あの後の史実を生理的に受け付けないから描きたくなかった」そうです。
確かにあの後を漫画で描くとグロい。歴史をそのまま描くことをつまり先生は意図的に拒否したわけですが、これによってよりエンタメ性は際立ったといって間違いない。
その後の劉邦及び勝利側の人々がどうなったか気になる人は徳間書店の「史記」がもっとも読みやすいのでお読みになるといいかも。なぜ漫画はあそこでラストなのかがはっきりします。この点について考える時、横山先生は「漫画が漫画である理由」を常に意識しておられたのだなあと感心してしまいます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-11-06 17:24:57] [修正:2011-02-02 19:19:56] [このレビューのURL]
8点 リオ1980さん
歴史から学ぶことがこれほどまでに多いとは…と感心してしまいます。
「四面楚歌」「背水の陣」「馬鹿」などの語源などが、この作品に記載されています。
そして、ただの勉強漫画ではないのです。
切ない人間模様が幾重にも交錯し、歴史という事実の悲哀が込められています。
とても知的好奇心をくすぐられる作品でした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-03 08:12:45] [修正:2009-11-03 08:14:27] [このレビューのURL]
5点 そうすけさん
とりあえず歴史勉強漫画です。よめば秦末期から漢成立までに詳しくなることができます。
人物の区別がつかないことが多すぎる…。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-11-02 17:38:28] [修正:2008-11-02 17:38:28] [このレビューのURL]
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