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10点(レビュー数:1人)

作者ジョージ秋山

巻数13巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:1990年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 00:44:46

あらすじ 戦争と軍事国家を擬人化した動物を使って表現した問題作。

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ラブリン・モンローのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

10点 kenkenさん

この漫画は戦争を扱いながらも戦争シーンそのものは殆ど描かれず、戦時下における人間ドラマがメインとなっています。
ナチスは狼、ユダヤは豚、混血アーリアは犬というように登場人物は全て動物にディフォルメされ、各々が違った思想や習性を持ちながら生活している事が非常に効果的に表れています。

前半は暴力や性を原動力とした物語が展開していきますが、後半になるにつれて観念的な展開が増えてきます。
こういう展開は通常、胡散臭かったり青臭くなるところですが、見事に一級のエンターテイメントに昇華されていて、ノンストップで楽しむ事ができます。

動物なんだしいいじゃんと作者の枷が外れたのか、過去作以上に徹底して酷く醜く暴力的なシーンが多いです。
でもそれがあるから、美しいシーンが本当に美しく感じられます。
露悪的でもファンタジーでもなく、汚さも美しさも同一の世界に存在する稀有な漫画だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-30 14:51:19] [修正:2010-06-05 17:18:41] [このレビューのURL]


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