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6.5点(レビュー数:2人)

作者カサハラテツロー

巻数10巻 (完結)

連載誌月刊IKKI:2003年~ / 小学館

更新時刻 2011-07-28 00:48:54

あらすじ 国連の解体や東京大震災などを経て、学生達による反政府運動が再び活発になっている2020年の日本。学生運動の一拠点でもある武蔵野文芸大学に、一人の少女が入学してきた。彼女の名は尾形琳。類い稀なる舞踊の才能を持つ琳は、入学初日に人型二輪車ロボット・ライドバックと出会う。それが、世界を変革するきっかけだとは、誰一人知る由もなかった…。
(Wikipediaより)

備考 2009年にUHF系局にてテレビアニメ化。

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RIDEBACKのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

6点 とろっちさん

突き抜ける。 光が溢れる。
今まで見ていた世界が変わる。
踊りの世界の中でのみ生き、そして踊りの世界にいられなくなった少女が、
ライドバックと出会い、閉塞した世界を輝きを放ちながら駆け抜ける。

作中の世界情勢は作り込みがすごく、かなり練りこまれています。
幾分か穴も見受けられますが、重々しくて濃い独特の作風を演出するのに一役買っているのは確か。
美少女+メカ+軍隊、というのは結構ありがちな設定の気もしますが、
その独特の世界観と詳細なライドバックの設定、スピード感に優れた作品です。

前半から中盤にかけてはかなり面白かったですが、終盤はいまいち消化不良。
作者は主人公の琳にジャンヌ・ダルクのような役割を与えたかったらしいですが、
彼女をうまく乗りこなせず、すっかりコントロールを失ってしまったとのこと。
終盤の琳は、好きな男と一緒に世界統治軍(GGF)に武力を以って抵抗する、単なるテロリストに
成り果ててしまった感があります。
そしてその彼女の変貌ぶりに、置いてけぼり感を(彼女の親友であるしょう子とともに)味わうことに。

巻末のライドバック解説ノートがすごいです。
こんなに凝っているのを見るのは某漫画の聖衣分解装着図以来かも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-21 01:10:46] [修正:2010-09-21 01:10:46] [このレビューのURL]

7点 unsosinoさん

『どうしてだろうね
 フェーゴ、君には何でも話せるのに。』

アニメから入りましたが、漫画のほうが断然面白かったです。
秩序ある世界と世界統治軍。学生運動、聖像崇拝とマスコミ。
そんな舞台をライドバックで駆ける主人公の現実からの超越、束縛、そして解放。
彼女には読者どころか作者も置いていかれたんだとか。

「光」の描写とレトロ調な背景描写もさることながら、
詳細なメカの描写、巻末の描き込みには圧倒されます。大好きなんだろうなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-26 20:33:00] [修正:2009-04-26 20:33:00] [このレビューのURL]


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