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5.5点(レビュー数:2人)

作者タカハシマコ

原作桜庭一樹

巻数1巻 (連載中)

連載誌FlexComixフレア:2008年~ / ---

更新時刻 2009-11-25 00:46:13

あらすじ 東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の<クラブ誌>があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちの手によって脈々と記録され続けていた……。

「――名門お嬢様学校の、禁断の部屋へようこそ――」

直木賞作家・桜庭一樹×タカハシマコが描く、史上最強にアヴァンギャルドな“桜の園”の100年間。

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青年のための読書クラブのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

6点 Scroogeさん

桜庭一樹の連作短編小説のコミカライズ。
簡単に説明すると、舞台はマリみて。

良家のお嬢さん方がごきげんようと微笑み会う学園が舞台。
数ある部活動のうち、学園のはぐれ者が集まるのが読書倶楽部。
彼らは学園の表の歴史には決して残らない珍妙な事件の、
当事者であり観察者であり記録者である。
ここに、代々の読書倶楽部メンバーが書き残した倶楽部史があって・・・
というお話。

作品の主役は学校そのもの。
一つの場所をたくさんの人間が出たり入ったりして、最後には誰もいなくなる話、と著者インタビューで言っていた。まさにそのとおり。

原作小説はかなり濃い作品で、ページ数の割りに情報量が多い。
コミカライズにあたって原作の美味しいセリフや美味しいシーンを
つまみぐいするように並べ雰囲気を再現するようにしている。
タカハシマコの描く少女たちはかなり良い感じで、
儚い美しさ、傲慢さ、醜さを端的に表し目を奪われる。
雰囲気の表現には成功しているが、一方でどうしても物語は唐突な印象を受ける。

漫画はそれなりに面白いけど物足りないなと思われた方は原作を読むといい。
原作のみ読まれた方は、おお、こいつはこんな顔なのかという感じで本作をどうぞ。

2014年4月現在、最終回の一歩手前。
最終エピソードは複雑な構成になっており、
現役の読書倶楽部員と、卒業後に学園を訪れたOGが同時に別の空間で行動している。
原作小説ではこの複雑さをスムーズに処理しきれずに、何度か読み返したが、
漫画版の描写はなめらかで、テーマがより伝わりやすい。

本作は桜庭一樹のストーリーとタカハシマコの漫画力が見事に結晶化し素晴らしい作品になった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-03 17:28:04] [修正:2014-04-03 18:51:58] [このレビューのURL]

5点 そうすけさん

タイトル通り「青年のための読書クラブ」のお話。といっても舞台はお嬢様学校。学校内で起こった様々な事件が当時の部員によって記録され、語られるという形式。

内容は、面白いといえば面白い、くらいか。
短編であるのでそれほど大きな事件はなく(というか学校でそんなことないのだが)まとまってはいるがやや物足りない感もある。最初の話が面白く、ずっと続くと思っていたのでやや残念。

その最初の話はエピローグをもう少し描いてほしかった。唐突に終わった気がする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-03-14 17:42:46] [修正:2009-03-14 17:42:46] [このレビューのURL]


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