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6.5点(レビュー数:2人)

作者松本次郎

巻数2巻 (完結)

連載誌マンガ・エロティクス・エフ:2002年~ / 太田出版

更新時刻 2009-11-25 00:46:22

あらすじ  占領軍に支配された町で未来を失い猛り狂った若者たちの暴力と欲望が暴発する! 壮大なスケールで展開する、渾身の青春大河ドラマ。彼らの未来の行方は……?
 絵を学ぶことを望んでいる妄想癖のあるコロ、踊り子であり占領軍に両親を殺されたクッキー、優等生のナオミ。3人の幼馴染が先の見えない荒んだ町で運命に弄ばれながらも懸命に生きる姿を描いた秀作。

備考 絶版。
電子書籍としては入手可能。

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未開の惑星のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

3点 朔太さん

松本次郎という作家に興味を持ったので、読んでみました。
松本大洋と同世代であり、かつ画風も大洋ほどエキセントリック
ではありませんが、名前と同様にやや類似性を感じます。

戦時下での三人の男女の青春大河ドラマという触れ込みで、
屈辱にまみれた悲惨さが先行します。
本作品は一編の映画のようなドラマを見せていますが、
娯楽性に乏しく商業的には成功はしていません。
「僕らはどこで間違えたのだろう?」というセリフが印象的です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-18 08:52:20] [修正:2022-02-18 08:52:20] [このレビューのURL]

10点 くっしいさん

 
 この漫画はもっと広く知られるべきものだと思います。

 幼馴染の3人は三者三様の苦しみの中でもがき苦しみ、互いを思い遣っているにも拘らず、傷つけ合ってしまう。未来も希望もない中では仕方のないことなのかも知れません。自分の身の回りや人間関係を見渡して、身につまされる思いやホッとする部分など様々なものが去来します。

 時に饒舌、迂遠、大袈裟になる表現の中で狂気とそれに抗おうとする強さや成長が描かれていることに気付き、ハッとさせられます。しかし作者は決してヒロイズムや感傷に逃げず、只ひたすらにその様を綴っているのです。決して安易ではない表現に圧倒されました。

 絶版になっていることが惜しまれます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-25 00:50:55] [修正:2009-04-25 00:50:55] [このレビューのURL]


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