ホーム > 不明 > 月刊ガンガンJOKER > “文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】

6.66点(レビュー数:3人)

作者高坂りと

原作野村美月

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊ガンガンJOKER:2009年~ / スクウェア・エニックス

更新時刻 2010-01-30 14:53:28

あらすじ 天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。

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“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

7点 s-fateさん

 冒頭で「ラノベ原作 キャッチーなタイトル 本を食べる文学少女というあざといキャラ付け」というところから、それなりの出来でも良いかと思いましたが、期待以上でした。たった3巻で繰り返される主題を納めながら多段のオチを描いているのは見事です。
 太宰を題材にしてたたみかけるように、狭い視野でものを見る危うさを教えてくれる良い作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-21 22:56:35] [修正:2012-03-21 22:56:35] [このレビューのURL]

7点 englishさん

 何と無しに手に取った作品ですが見事にハマりました。
してやられたという感じです(原作含め)。最初の一巻さえ読み切れば後はのめり込むだけです。

今風の綺麗な絵が良いです。物語(雰囲気)に入りやすいです。
特に人物の絵が好印象。凄いです。
演出も巧いです。
この作品、コミカライズなのですが不自然になる事なく成功しています。

内容は謎が増して、増していって引き込まれるストーリーなのですが
登場人物達の魅力に後押しされて先を読みたい気持ちが強くなります。
過去ある主人公、井上 心葉。本を食べちゃうくらい本を愛す先輩、天野 遠子。
どう見ても主人公が好きなツンデレ、琴吹 ななせ。等
魅力に溢れています。

太宰 治の"人間失格"を絡めた謎。
あの悲しくも凄絶で静かな告白は戦慄です。
とにかく最後まで息をつかせません。"最後"までです。
原作を読むと少し省いている所もありますが全く解りませんでした(不自然さが無い)。

ですが最後まで完結させようとすると何年かかるか解りません。
10年くらいかかるかもしれません...
もちろん"死にたがりの道化"は完結していますので。

困ったことは引き込まれ過ぎて原作の本編を全部読み切ってしまった事です。
原作は文句無くおすすめです。漫画を読んで気にいった方は是非。
あれだけ小説を読み貪ったのは初めてです。引きが卑怯なくらい巧い。
"死にたがりの道化"から"神に臨む作家"まで本当に最高でした。
特に3巻"繋がれた愚者"からは読むのが止まらない。
"ライトノベル"からメディアを超越して文句無し、満点です。

書き忘れていましたがくれぐれも刊行順に読んでください。
色々かなり勿体無いです。

原作についてもっと書きたい事があるのですが、既にかなり図々しい事を
書いているのでやめます。もどかしいですが
総じて大おすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-28 04:29:19] [修正:2011-03-29 00:46:18] [このレビューのURL]

6点 りあんさん

原作の雰囲気を崩さず描かれてると思います。
まあまだ一巻だけなのでなんとも言えませんが。
ライトノベルのコミカライズとしては成功してるほうかと。
琴吹さんが超イメージどおりな描写なのが特によかった(笑)

コミックは「死にたがりの道化」だけなのかな?他の話も書いてほしいですね?これからが期待です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-30 16:16:04] [修正:2010-01-30 16:16:04] [このレビューのURL]


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