サヤビトのレビュー
点数別:
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7点 朔太さん
兵器として生まれた人造人間サヤビト。
主人との契約によってしか生きられない運命の中で、
ロボットとして生きるには、感情も心も意思も
寿命すらあるサヤビト。
彼らと人間の間に絆があれば、時にドラマが
生まれるというお話です。
古くはアトムが50年前に描かれた時には、
意志あるロボットの悲哀が時折表現されていました。
本編は50年の進化を経て、感情の機微と襞がほぼ完成
形として再定義されたかのような印象を持ちます。
読み切り1話の形式ですので、どこから読んでも
ドラマとして堪能できました。
特に三巻“エピソード9道に迷って”では、
本来の主役不在ですが、作者の書きたい主題が
表現されたように思います。
本作品のエッセンスが凝縮した渾身の作品だったので、
この1篇では9点くらい差し上げたいと思いました。
月刊誌2年間の連載。偶然に遭遇した上々の良作です。
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[投稿:2016-07-02 18:17:58] [修正:2016-07-02 18:20:40] [このレビューのURL]