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8点(レビュー数:1人)

作者尾瀬あきら

巻数18巻 (完結)

連載誌少年ビッグコミック:1981年~ / 小学館

更新時刻 2010-05-12 00:52:20

あらすじ 俺の名は哲!恋人もいなけりゃもちろん「A」なんて!そう言えば最近久美の事を考えると何故か落ち着かないんだ・・・!青春ストーリー開幕!

備考 第31回小学館漫画賞受賞作。

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初恋スキャンダルのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 オカシューさん

今はもう影も形も無いのだが小学館「少年ビッグコミック」という少年誌(青年誌ではない)が遠い昔創刊された。
この雑誌の知名度を急上昇させたのはあだち充「みゆき」だった。

そして当時からあだちファンだった私は創刊号からこの雑誌を読んでいたのだが「みゆき」に肩を並べる人気のラブコメ作品が同時期に連載されていた。

それが尾瀬あきら初少年誌連載作「初恋スキャンダル」である。

このサイトでの「夏子の酒」高評価を知り読んでみたところ昔の記憶がジワジワ蘇って来た。ならば昔読んだあの作品をもう一度読みたしと。
その後運よく古本屋でめぐり合えたので即購入、今回のレビューとあいなった。

評すると「夏子の酒」くらい面白い。私的には上でも下でもない。
同列におもしろいと評したい。
初連載作品と青年向け後期作品が同じ。それには理由がある。

尾瀬先生のマンガスタイルは全く新しいモノを開拓していくという感じではない。
例えば伝統行事を守り続けて行く職人さんのような漫画家である。次世代を切り開く若い作家に対し古きを温める旧世代作家、のような位置づけにある方ではないかと考える。


「夏子の酒」と本作を比べるともちろん作画に未熟な点はあるものの違和感を全くと言っていい程感じないのだ。作画、キャラクター共に変わらぬ良さがそこにある。
それ故に「夏子の酒」を読んだ時猛烈にこのマンガをまた読みたくなったのだ。

「みゆき」と比べるならばキャラの魅力ではあだち先生が一枚上手だが内容はいい勝負している。
それを証明するかのようにこの同時期連載作品「みゆき」と「初恋ー」はどちらも小学館漫画賞を受賞しているのも興味深い。

夏子の酒×ラブコメVSみゆき=初恋スキャンダルとなるか。

良作だが古い作品なので読む機会も無いかもしれぬ。
ならば知識として備えておき例えば友人との会話で

「夏子の酒」?あぁ良いマンガだけど尾瀬語るならやっぱ「初スキャ」じゃね?

などと通っぽく使うのがよろしかろう。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-16 00:28:00] [修正:2010-05-16 00:43:33] [このレビューのURL]


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