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7点(レビュー数:1人)

作者河惣益巳

巻数2巻 (完結)

連載誌花とゆめ:1990年~ / 白泉社

更新時刻 2010-05-27 03:32:26

あらすじ 1900年頃のアルジェリア。中世フランスで強勢を誇った大貴族パトウ伯爵家は「ラ・コンテス・ブリュー(青い女伯爵)」と呼ばれる独特の瞳の色で知られる一族であったが、この瞳の色はなぜか女性には出ることが少なかった。しかしこの瞳の色を持って生まれた女性は必ず20歳前後で無惨な死を迎えるのだった。人々はこの不思議な現象を「ラ・コンテス・ブリューの呪い」として恐れ、忌み嫌っていた。
主人公・ソレイユは、この呪いの謎に持ち前の負けん気で挑んでいくのだが…

備考 上記は文庫版の情報。コミックス版(全4巻)発売後しばらく後、一時絶版となり作者のコミックス一覧から消えた。絶版の理由は不明。

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風の城砦のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

7点 ジブリ好き!さん

呪われた一族の呪縛から逃れるため、その謎を解明しようと奔走する主人公。
一種のミステリーかと思いきや、かなりオカルトな話へ傾いて行くこの作品。その向かう先は、一族の呪いの謎をやっとの思いで解き明かし、無事婚約者と幸せな生活を送る…そんな単純なハッピー・エンドではなかった。

この作品の内容とテーマは、最後の最後で突然方向を変えます。
ぶれることなく進んでいったベクトルが、何の前触れもなく急転換。
ラストから外伝にかけて、「戦争や戦い、テロにしても、礼儀や道理はあるものだ」といったことを主張しているように感じました。

後半までは特に山場がなく進みますが、それでも読ませてしまうのはベテランの技。
人物関係がわかりにくいので、ちゃんと整理しながら読まないといけないのが難点。画は古い少女漫画全開です。

テーマ的にも展開的にもかなり独特。
テロが騒がれる今日へ向けた主張なのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-29 19:50:04] [修正:2011-02-09 16:52:46] [このレビューのURL]


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