カムイ伝(第二部)のレビュー
9点 朔太さん
命を懸けて自由を求める抜け忍カムイの戦いのお話です。
久し振りに20巻を再読してみました。
自分の必殺技は、知られてしまった以上は必ず仕留める鉄則が
あります。
手の内を知られた敵は、2度目は必ず対策を講じるため、
必殺技も無効化されるのですね。
本当の意味で命掛けだから、絶対です。
50年前にこんな権謀術策のリアルな忍者のストーリーが
存在したとは驚きです。
横山光輝と白土三平で完成された世界は、あえて言えば
岸本斉史「ナルト」に引き継がれ、時代を超えて子供たちの
支持を得たように思います。
以上は少年誌に掲載された第一部のお話。
第二部は、青年誌に掲載されたもので術や戦いよりも、
身を隠すために周囲を巻き込んで起こる障害や仲間の
ストーリーが新たに生まれました。
やや大人テイストであり、本来の抜け忍の悲哀物語です。
白土三平の描きたかった世界はむしろこちらだったと思われます。
いずれにしても、1965年に生まれた忍者物語は、
55年を経ても全く陳腐化せず、むしろ未だに輝きを
放つ神々しさを感じてしまします。
後世に残したいレジェンド作品です。
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[投稿:2020-02-26 21:04:54] [修正:2020-02-26 21:04:54] [このレビューのURL]
4点 torinokidさん
個人的には白土作品は大好きなのだが、これはチョット……。
まさかジャンプのお家芸かと思っていた
「死んだと思ったら実は生きてました」な展開があろうとは…。
とくにあの人(名前は出しません)は生きてちゃアカンだろう。
第一部の素晴らしさを台無しにしかねない。
深い意味が隠されているに違いないと思っていた
長々と続く猿と犬の描写も、本当に必要だったのか甚だ疑問。
今後執筆するとの情報がある第三部に期待したい。
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[投稿:2010-12-12 23:03:23] [修正:2010-12-14 16:12:13] [このレビューのURL]