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6点(レビュー数:1人)

作者香魚子

原作谷瑞恵

巻数4巻 (完結)

連載誌ザ・マーガレット:2008年~ / 集英社

更新時刻 2011-02-01 11:01:10

あらすじ 19世紀イギリス、妖精が見える少女リディアは亡き母の後を継ぐべく、妖精博士の看板を掲げ修行中の身。しかし、周りには変人扱いされるばかりの日々。そんな中、大学教授の父親に呼び出されロンドンへ向かうが、その途中不思議な宝剣をめぐる争いに巻き込まれる。妖精国の領主、青騎士伯爵の末裔を名乗るエドガーに宝剣探しを依頼されるリディア。でも、エドガーは強盗殺人犯の疑いがあって…!?
 

備考 原作は20巻以上刊行されているファンタジー小説。
漫画化の他にも、ドラマCD、テレビアニメ、Webラジオ、ゲーム(PS2)化されている。
 

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伯爵と妖精のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 とろっちさん

何だかものすごいメディアミックスぶりらしいですが、原作ライトノベル、アニメ等すべて未読、未見。
ということで他メディアとの比較論はできないです。 漫画版のみ。

舞台は19世紀のイギリス。 産業革命によって経済と科学技術が発達し、神話が駆逐されていった頃。
主人公は妖精が見える少女・リディア(頭の中がお花畑というわけではなく、本当らしい)。
亡き祖母の仕事を受け継ぎ「妖精博士」として開業するも、周りの人に理解されない日々でしたが、
妖精国伯爵の末裔だと名乗る人物から依頼を受けたことで物語が大きく動き出します。

漫画版は原作にかなり忠実に描かれているようです。
もともと漫画向けの設定なのかもしれないですが、作品の世界観、設定、人物等、とても丁寧で綺麗に
描かれていて、むしろ原作小説の表紙の絵柄よりこちらの方が世界観に合っていると思います。
なので漫画は小説を読んだ人向けの補完版ではなく、漫画版だけでも十分に作品世界を堪能でき、
漫画版自体が一つの良質な作品になっています。たぶん。

漫画版の1-2巻は原作小説の1巻「あいつは優雅な大悪党」を、漫画版の3-4巻は原作小説の2巻
「あまい罠には気をつけて」を描いています。
2巻ごとに内容がきっちりまとまっているので、読むなら2巻ごとのセットの方が良いです。
話としては1-2巻の方が面白かったですが、漫画としては3-4巻の方が上手く描けていると思います。
作画担当が漫画家としてレベルアップしたということかも。
内容では、最初の話で妖精博士(主人公)が伯爵に協力する理由がかなり弱く感じられ、
そこがかなり気になったものの、これは恐らく原作的な問題。

漫画としての難点は、上記のとおりかなり丁寧に描かれているので、進みが非常に遅いこと。
原作はまだ20巻以上あるのに。
完結とはなっているものの、恐らくはこの後のシリーズも漫画化されていくとは思いますが、
終わるのはいつのことになるやら。
ちなみに男性の自分が言うのもなんですが、この作品はよっぽど少女漫画に耐性のある人でないと
男性には向かないと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-16 01:03:40] [修正:2011-09-16 01:04:07] [このレビューのURL]


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