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7点(レビュー数:2人)

作者戸田誠二

巻数1巻 (完結)

連載誌月刊!スピリッツ:2010年~ / 小学館

更新時刻 2012-12-16 23:26:35

あらすじ 近未来、禁断の科学にたよって生きる人間を描く。

備考 「ビッグコミックスピリッツ」で連載開始され、2010年から「月刊!スピリッツ」に移籍した。

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スキエンティアのレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 勾玉さん

クローンや惚れ薬、命を縮める代償を払う覚醒機と抗鬱機、
他人の体に意識を移すボディレンタルなど
禁断とされる科学と、それにすがろうとする者たちが描かれた全7編の短編集。

自分が今まで読んできた作品だと、こういう禁忌に魅入られる人間って
大概、惨めな末路を迎えるというのがセオリーだったんですが
この漫画は違いますね、科学を悪用しようとする人間は出てこないし
救いの無い結末が描かれることもありません。

「禁断の科学」が人生を悲観した者たちを立ち直らせる一助となっており
どの物語も心温まるヒューマンドラマとなっています。
読み終わると、少し目の前が開けるような心安らぐ感覚、
人生で壁にぶち当たった経験のある人に読んでもらいたい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-16 23:29:04] [修正:2013-01-11 23:42:12] [このレビューのURL]

6点 blackbirdさん

現代よりちょっと進んだ近未来。
科学によってもたらされる恩恵を、使うか、使わないか。

たとえば、自殺願望の女と、最後にもう一度若い体に戻って思い切り働きたいという女の入れ替え。
ロボットに最後を看取られていく男。
命と引き換えに才能を得る男と、それを断った男・・・など。

人は何に幸せを感じるのか、人を羨ましく思うのか、
生きる価値とは何なのか。
色々な事を考えられる一冊です。

最初に読んだときはそれほどでも・・・と思ったけど、
二回目に読んだら、作者の温かい目線が感じられ、
とても救われた気分になりました。
それほど絵が上手い!という訳ではないけど、読み応えのある、
誠実な作りです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-23 13:23:53] [修正:2011-09-18 18:15:45] [このレビューのURL]


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