ホーム > 青年漫画 > 月刊コミックアライブ > 断裁分離のクライムエッジ

6点(レビュー数:1人)

作者緋鍵龍彦

巻数11巻 (完結)

連載誌月刊コミックアライブ:2009年~ / メディアファクトリー

更新時刻 2011-06-14 09:06:50

あらすじ 「女の子の髪を切りたい」趣味の少年・灰村切は学校帰りに偶然立ち寄った洋館で、長く美しい髪の少女・武者小路祝と出会う。切の鋏が「切れないはず」の彼女の髪を切ってしまい、殺害遺品(キリンググッズ)の物語は動き出す――。俊英・緋鍵龍彦が描く、殺人鬼の血を受け継ぐ少年少女たちの物語。

シェア
Check

断裁分離のクライムエッジのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 Scroogeさん

少年、呪われた少女、殺人鬼の遺品、超能力、変な名前、怪しい組織、怪しい男。

底が浅く陳腐すぎて、漫画として誉めるところがない。
ただし、絵の力強さとリズムの良いネーミングは素晴らしい。
今後の成長に期待したい。

*30代男性読者の視点で酷く書いたが、
 掲載誌の想定読者は中学生ぐらいであろうから、
 これで良いのかもしれないとは思う。

完結後の追記

連載当初から著しく成長し、とても良い漫画として終わった。
冒頭を過ぎて一通りの設定説明が終わったあたりから、主人公を含めキャラクターたちの行動が力強くなってくる。
読み進めるにつれて作品のメッセージが明確になり、確かな終わりへ進む感覚が頼もしかった。

作品のメッセージとは成長への意志。
未熟な若者たちが、選択し自己決定し、協力して抗って、弱い自分と決別していくこと。
作中このモチーフが繰り返しあらわれる。というよりそれしか出てこない。
仲間の小さな勇気に励まされて、より困難な決断へ立ち向かう。
その連鎖が大きな物事を動かしていくのだ、というド真ん中のド真ん中。

正しいメッセージを説得力のある形で提示している。
よくぞ描ききってくれたと作者にお礼を言いたい。

ただし、漫画表現はあまり進化しておらず、慣れていないと読みづらい。
次回作に期待。






ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-11 13:02:07] [修正:2015-10-25 19:25:47] [このレビューのURL]


断裁分離のクライムエッジと同じ作者の漫画

緋鍵龍彦の情報をもっと見る

同年代の漫画

月刊コミックアライブの情報をもっと見る