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9点(レビュー数:1人)

作者南Q太

巻数8巻 (休載中)

連載誌モーニング:2011年~ / 講談社

更新時刻 2011-08-21 23:37:19

あらすじ 将棋に夢中な、小学四年生・宝。将棋にミーハーな、宝の母。似ているようで、ビミョーに違う親子の目線。南Q太が描く、“二人だけで紡ぐ魅惑のひととき”!

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ひらけ駒!のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

9点 朔太さん

最近の藤井聡太四冠の活躍と相まって、面白く読ませてもらいました。
2度離婚歴のある作者の実生活を題材にしているようです。
これが見事に説得力をもって親子の絆のドラマを表現しています。
ドラマを見るかのような淡々とした人間模様が見事であるし、
悪人が出てこない気持ち良いドラマでもあります。

主題である将棋にまつわる上級者への成長模様も面白いし、
女流棋士さんの諸事情だとか、町の道場模様だとか取材も
しっかりされています。
読めば読むほどに将棋を指してみたくなる、いやしっかりと
勉強してみたくなる漫画です。
忘れてならないのは、ママさんの魅力です。表情が可愛い。

追記 
改めて、再読してみました。
将棋や碁に関する漫画も沢山世に出ていて、思いつくまま列挙すれば、
「月下の棋士」、「ハチワンダイバー」、「ヒカルの碁」、
「3月のライオン」とあります。(他にもあったような気がするが、
思い出せない・・)
碁や将棋は、スポーツものと違って、なかなか勝負の展開を
上手く見せるのが難しく、漫画にならない気がしますが、
それぞれ全く異なるテイストで面白い作品を生み出しています。
本作品も同様です。
シングルマザーの女性の一人息子が将棋にはまり、
自身もその世界に一歩を踏み出す。
将棋の世界よりも親子の将棋を通した日常をほのぼのと表現されています。

『読むと元気に、成る』というキャッチコピーの通り、どこか現実感のない
将棋で飯を食べていくという世界を圧倒的リアリティーで描かれています。
8巻がスッと読めてしまうライトな感じも結構でした。
南Q太さんの生き方が凝縮されているような気がします。
他の作品にも触手を伸ばしたいと思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-11 06:03:08] [修正:2021-12-11 10:54:41] [このレビューのURL]


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