ホーム > 不明 > DC Comics > スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード

6点(レビュー数:1人)

作者カート・スワン

原作アラン・ムーア

巻数1巻 (完結)

連載誌DC Comics:1986年~ / 小学館集英社プロダクション

更新時刻 2011-09-21 17:49:36

あらすじ スーパーマンがいなくなって10年後のある日、スーパーマンの死の真相を探るべく、一人の記者がロイス・レーンのもとを訪ねた。在りし日のスーパーマンに最後に会った人物であるロイスは、記者のもとめに応じ、静かに、スーパーマンの最期の日々を語り始める……。はたして、幾多の危機から人類を守ってきた鋼鉄の男スーパーマンに何が起こったのか?

備考 カート・スワン画の「何がマン・オブ・トゥモローに起こったか?」1986

リック・ヴェイチ「ジャングル・ライン」(スーパーマン&スワンプシング 1985)

デイブ・ギボンズ「他に何を望もう」(スーパーマンアニューアル 1985)

の3つのエピソードを収録している。

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スーパーマン:ザ・ラスト・エピソードのレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

6点 columbo87さん

ラストエピソードと冠して出された邦訳集。
スーパーマンという作品の一時代を締めくくるべく作られたのが「何がマンオブトゥモローニ起こったのか」
物語はスーパーマンの死についての回想として語られる。そのため表現としては全体的に落ち着いているが、既に決定されている終末への悲しみやスーパーマンというキャラクターに対する慈しみの視線が感じられ、まさに時代の終焉に相応しい物語となっている。またこれは同時に新たな時代の始まりの物語でもある。彼の物語が決して失なわれるわけではなく、新たな希望が同時に与えらえれる。時代の移り変わり、少年期から青年期への転換といった作品そのものに対して、あるいは読者に対してのメッセージがこめられており、切なくもありまた楽しさも感じられる見事な物となっている。
惜しくらむは、この作品を同時代に読めなかったことか。映画やドラマで知っていて...というくらいでは受け取りきれないメッセージがこめられており、私にできるのはその一端に触れることのみなのだと痛感させられるのが悲しい。
とはいえ同じくスーパーマンの死についてのエピソードである中公アメコミの「スーパーマンの最後」と比べると多分に共感しうる要素があるのでそこまでスーパーマンという作品に造詣が深くなくとも満足して読める物だと思う。

他収録作品について
「ジャングル・ライン」
スワンプシングとの共演、狂気のスーパーマンの顔が怖い。

「他に何を望もう」
望み通りの夢を見せる花の話。スーパーマン、バットマンらのwhat if的世界が垣間見れて面白い。やっぱデイブ・ギボンズのアートはいいね!と思った。


点数内訳は順に7、5、6

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 11:20:50] [修正:2011-11-11 11:20:50] [このレビューのURL]


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