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8点(レビュー数:1人)

作者清水玲子

巻数1巻 (完結)

連載誌LaLa AUTUMN CLUB:1990年~ / 白泉社

更新時刻 2012-02-08 01:24:32

あらすじ 24世紀春、ロボットのエレナはペットのオラウータンのアイコちゃんと友人ルイスの妊娠にショックを受け情緒不安定に。同居人の同じくロボットのジャックはエレナにふりまわされていた。このメンバーで仕事で惑星タランダに向かうことになり…

備考 単行本には表題作『天使たちの進化論』の他、ジャック&エレナシリーズの 『千の夜 』『月下美人』を収録。短・中編集。

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天使たちの進化論のレビュー

点数別:
1件~ 1件を表示/全1 件

8点 kikiさん

表題作も他二編も素晴らしい出来。
清水さんの紡ぎだすSFの中でもジャックとエレナシリーズは
特に面白い。ジャックとエレナという人間の理想のロボット
(特にエレナは美しく能力も万能でもちろん不死身)に人間の
感情を持ち合わさせて、彼らの目を通しての生命の神秘さや人間が
懸命に生きる美しさを描く手法は見事。
読後は本当に切ない気持ちにさせられる。

20年も前の作品なので絵もファッションも古臭いけど、現在連載して
いる『秘密』なんかよりも内容ははるかに面白い。清水さんは
短編の方がテーマが混沌としていかないし、本領を発揮していると思う。

ジャックとエレナの関係がなんかもにょっとするものはあるし、
画風も少女漫画しているので読む人は選ぶと思うけどSF好きなら
手にとってみて欲しい。

ただ『ミルキー・ウェイ』や『竜の眠る星』を読んでからの方が
キャラクター達の関係がより分かっていいかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-12 02:27:49] [修正:2012-02-12 02:27:49] [このレビューのURL]


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