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8.5点(レビュー数:2人)

作者古屋兎丸

巻数3巻 (完結)

連載誌マンガ・エロティクス・エフ:2008年~ / 太田出版

更新時刻 2012-03-02 01:52:06

あらすじ 無垢なる少年たちを待ち受ける、残酷な運命。 この名もなき少年たちが、歴史に名を残すことになる―― 1212年の春、フランス北部の田舎町。 神に愛されし“奇跡の子”エティエンヌは、12人の仲間と共に「少年十字軍」を結成する。 希望に胸躍らせ行進する彼らに、次々に襲いかかる過酷な試練。 彼らの穢れなき瞳は、遥か彼方の聖地、エルサレムを見据えていた……。

備考 上中下の3巻

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インノサン少年十字軍のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

10点 片桐安十郎さん

[ネタバレあり]

とても面白かったです。古屋先生らしいエグい話で自分はとても気に入りました。ライチほどグロくはないけどライチのように現実場馴れした話ではなくリアルな本当にその時代に行ったようなエグさがあり大人達に翻弄され不遇の死を遂げていく少年達の物語を是非読んでもらいたいです。

<追加>仲間の子供も双子(当時は2人の男性と関わり合う事で生まれると思われてていたため淫売の子と呼ばれていた。)やハンセン病(当時は癩病と呼ばれ不治の病とされておりハンセン病の人間は自分の存在を回りに知らせなければならない決まりがあり音を出さなければならない)や当時社会問題でもあった盗賊の少年や保守的なキリスト教徒ではタブーとされる同性愛者の少年も登場する。
さらに異教徒を悪と信じて疑わなかった少年が異教徒の女性に優しくされ心動かされ憧れの騎士だった大人が実は剣を振ったことのない人間だったり入団テストと嘘をつかれ少年達が大人に犯されたり海を渡る船を大人に騙され奴隷商の船に乗せられたりととても散々な話ではありますが読む価値は大いにあると思います。美しくも儚い少年たちの物語是非ご覧ください

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-14 14:22:40] [修正:2014-01-20 15:44:03] [このレビューのURL]

7点 ジブリ好き!さん

美しい筆致で有名な作者ですが、自分はこの作品が初めてです。
中世ヨーロッパ大好き人間にはたまらない!画がマッチしすぎです。
ですが、いくつか不満も。
1.日蝕は、博識のクリスチャンなら知ってそうだけれど。日蝕は天動説時代でも紀元前で既に解明されていましたし。確かに神秘現象としてはもってこいですけど、もう一工夫欲しかった。
2.最後に明かされる真実は本当に必要だったのか。別に、理屈抜きの神託にしても良かったと思う。ニコラとクリスの画策は蛇足だったのでは?

正直序盤は冗長で、盛り上がるのは魔の森以降の異端審問、悪魔崇拝などから。
悲惨な運命を辿ることで有名な少年十字軍とテンプル騎士団を併せたストーリーは見事です。
蝿の王よろしくの残酷展開ですが、中世といえば魔女狩りもあったように、(基本的に)ノンフィクションなのだからやむなし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-02 02:09:50] [修正:2012-03-02 02:09:50] [このレビューのURL]


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