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作者三原順

巻数7巻 (完結)

連載誌花ゆめEPO:1986年~ / 白泉社

更新時刻 2012-08-19 09:44:32

あらすじ 舞台はアメリカであり、銃社会・資本主義社会であることが物語の背景となっている。いくつかの物語が並行して進む。物語記述者(ナレーター)は一部を除いて基本的にD.D.である。1つはD.D.自身の物語である。望まれない子として産まれてきた自分が、本来は「祖父母-孫」の関係である父母の「息子」として生活するが、皆が存在を知っていながら口に出来ない実母の存在と、フォルナーの婆さんの死によって実父を明かされたことにより心理的バランスを崩し、家族の中での自分の位置に悩む様を描く。2つめは心理バランスを崩したD.D.が自己を補完するものとして空想する「狼男」の物語であり、同時進行している物語がD.D.に与えている心理的影響を反映したファンタジーになっている。野生の世界では王者である狼男が、案山子の「なぜわたしは立ち続けていなければならないのか」という問いに答えるために孤軍奮闘するが答えがでず、はまっていたところをアーニィという男に助けられて、彼に飼い慣らされてしまう過程を描く。3つめはトマスの家族の物語であり、狼男だった祖父が死に、父親がその死後狼男になったと信じて(実際には猪男になっていた)、狼男の「息子」として将来自分も狼男になれると自尊心を築く話であり、ムーン・ライティングにおける主人公トマスの性格の基盤形成を描く。4つめはウィリアムの「息子」達の物語である。文明社会における絶対的な勝利者であるウィリアムに認められようとするケビンと絶対的な存在から逃れようとするジュニアが、その努力ゆえに逆に泥沼にはまってしまい周囲を問題に巻き込んでしまう過程と結果(ジュニアの拳銃自殺とケビンの誘拐)を描く。この物語に対してD.D.は前半では傍観者としての立場をとり、後半では事件に巻き込まれることで直接的に心理的影響を受ける。最後にウィリアム自身の物語である。自分の「息子」達との軋轢とともに、資本主義社会の失敗者であった父の「息子」として、父親が異なる弟が資産家の養子になったことへの対抗心から、経済的成功を目論んで行動する。

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