「穴子」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年05月19日

これほどまで「スポーツ漫画」で「孤独」な主人公はあまり見たことがない。
スポーツ漫画の典型的な「青春」「感動」「友情」などは微塵も感じられない。

あるのは「ライバル」との死闘。闘うことだけを考え真っ白に燃え尽きる主人公。

ちなみにあの有名な「立つんだジョー」はたぶん1回ぐらいしか言っていません笑。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-21 12:06:59] [修正:2010-01-26 13:22:47] [このレビューのURL]

7点 Pink

大好きなワニを飼うユミコは、エサ代がばかにならないので売春する。
ピンクの花が大好きで、それを買うためならなんだってすると言うユミコ。

作者あとがきに「すべての仕事は売春である」と書かれていた。
資本主義において、自分を「対価」に報酬を得て、そして欲を消費して幸福を得る。
それについて、売春や他の仕事に差はないのかもしれない。

そんな資本主義的な「幸福」に、ユミコは度々立ち止まって考えてしまう。
もしかしたら誰しもが感じていて、でも知らないふりをするような
言うならば「立ち止まって考えてはいけない部分」のような
「虚無感」が、作品内に多く登場して、考えさせてくれる。

ワニを飼い、売春してお金を稼ぐようなユミコに、共感はできないはずなのに
それでも読み終わった後、どこか自分も考え込んでしまうところに
この作品の素晴らしさがあるのかもしれない。何とも言えない虚無がある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-12 18:26:09] [修正:2009-09-12 18:26:09] [このレビューのURL]

9割笑っていいけど1割は笑えない漫画。その笑えない部分には、
誰しもが思ったことがある心理描写や葛藤が、ストレートに込められている。

10割笑える人は、つまらない漫画だと思う。1割笑えなかった人は、楽しめる漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-20 11:26:56] [修正:2009-07-16 19:00:42] [このレビューのURL]

逝紙を届ける側の人間たちは、その法律の重みと、責任を背負う必要がある。

それなのに、それなのにだ、
逝紙を「届ける」人間が、逝紙を「届けられた」人間の最後の1日を
あんな簡単に「綺麗な台詞」で語ってはいけないんだ。資格が無い。

「届ける側」が「届けられた側」に言えることはひとつもない。

この作品の設定に文句は無いが、設定の状況下にいる人間にリアルさがない。
それは「届ける人間」、「届けられる人間」両方に言えることだ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-07-12 19:35:05] [修正:2009-07-12 19:35:05] [このレビューのURL]

人類を計算して、人類が経験するはずだった「過程」は、
ピッピによって「終わってしまった」。加速する展開。

サルは言葉を話し出す。人類の「次」は?ピッピの「次」は?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-08 01:36:47] [修正:2009-07-12 19:26:56] [このレビューのURL]

5点 RAVE

不思議生物が多いのが、何気にこの作品の一番の魅力じゃないだろうか笑。
中学生時代に作者が考えたと言われるプルーはもちろん、
プヨプヨのグリフ、人面花のナカジマ、まあ色々と不思議生物がたくさん。

ちなみに最後の省略具合は、誰が見ても構想失敗だとわかりますが
特に四天王のライオンさんの扱いはひどい笑。
腹に少しの切り傷を作って死んでいったボスは、漫画史にもいないだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-12 19:24:42] [修正:2009-07-12 19:24:42] [このレビューのURL]

福本先生初期作風の「人情もの」で始まり
中盤は純粋な麻雀心理戦で「ギャンブル」が描かれ
終盤は、アカギ通夜による「メッセージ性」で幕を閉じる。

本来こちらが先の連載に関わらず、アカギ人気の影響を受け
物語最後はアカギ主役で幕を閉じるという、よくよく見るとおかしいところも。

ただ、麻雀描写の濃さや面白さに関しては、この作品が作者作品内で断トツにいい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-08 11:47:27] [修正:2009-07-08 11:47:27] [このレビューのURL]

結局打ち切りによって、もともとの見所である「脱走」があまり描かれなかった。

澤井署長の「犬の部屋」は、少年誌ではアウト笑。

でも主人公「涯」は、福本作品の中でもかなり好きなキャラです♪

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-08 11:42:17] [修正:2009-07-08 11:42:17] [このレビューのURL]

8点 アカギ

実は7巻以降からは、鷲巣さんとの勝負なので、作品全体のバランスのおかしさは否めない。

さらに言えば、実はこの鷲巣以降の構想もあるらしいっていうから驚きだ。

あ、レビューに関しては、麻雀漫画というよりは、心理戦を楽しむ方が主かも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-08 11:39:35] [修正:2009-07-08 11:39:35] [このレビューのURL]

世界の矛盾(絶望)が生んでしまった双子は、
蝶のペンダントで引き寄せられ出会ってしまう。
そのとき世界は滅ぶことになる。

唯一、この世界の矛盾に対しての力を持つブリキの空箱。

もしも世界の矛盾に耐えられず、ブリキの空箱を開けたのなら、世界は滅ぶ。
もしも世界の矛盾を受け入れ、それでも強く生きると決めたら世界は続く。

この物語は、「それでも不毛な世界で生きていけるか」というテーマにおいて
「双子」「ブリキの空箱」「蝶のペンダント」を交錯させた物語。

おそらく輪廻の物語です。主人公鈴木アマヒコの「生きる」ための物語。

ブログの紹介記事で、この作品の考察をまとめてみたので、良かったらどうぞ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-24 01:09:37] [修正:2009-06-24 01:09:37] [このレビューのURL]

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