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総レビュー数: 1レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月09日

あのドストエフスキーの名著「罪と罰」を現代版にアレンジした本作。

モチーフである原作が執筆されたのは1860年代。

ともすれば全く原作の持つ世界観、哲学的なテーマとはかけ離れてしまいかねないこの作品だが、

作品の序盤を貫くテーマである主人公の「正義」に関する思想、理論(崇高な目的達成が流された血をあながう)や、主人公の性質、「罰」苛まれる様などは忠実に描かれている。

また、原作で使われている心理描写をそのまま漫画表現するなど、原作の世界観を踏襲することに成功している。


ストーリー自体は全くの別物だが、引き込まれるような展開になっているし、独特の暗いタッチも作品を引き立てている。

現在連載途中だが、ここから面白くなるはず(原作と同じような展開なら)なので、非常に期待の持てる作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-09 22:09:34] [修正:2009-12-09 22:09:34] [このレビューのURL]

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