「ダラちゃま」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月26日

「ポケモンブラック・ホワイトを原作とした漫画作品」と聞けば、どのような内容を想像するでしょうか。
ゲームに出てくる技やシステムを使ったバトル漫画・ポケモン不思議のダンジョンのようなポケモン達自身の生活を描いた漫画・ポケモンとトレーナーが絆を深めるハートフルな漫画、等でしょうか。
しかしこの「ポケットモンスターReBURST」には、そんなポケモンファンが期待する要素が一切ありません。

この漫画は「ポケモンと融合した人間達が闘う漫画」です。
・・・もう少し詳しく言うと、ポケモンをBハートという石に「封印」する→そうするとポケモンの持つ力を人間が使えるようになる→力を手にした人間達がバトルする、という感じです。
要するに、ポケモンとは人間にとってただのドーピングアイテムなんですよ、この漫画では。ポケモンへの愛が感じられない。というか、ポケモンでなくてもいい。ポケモンの技ではなく、変なオリジナル技使うし。

キャラクターに関しても、主人公が猪突猛進かつ理解不能な行動が多く見ててイライラしますし、サブキャラも不快な者やどこかで見たようなキャラばかりで魅力がありません。
さらにポケモンと融合したことで変身したキャラクターの姿のカッコ悪いこと・・・脱力します。原型留めてない者が多いし。アギルダーとか。

ストーリーも突っ込みどころ満載で、読んでて「この方法を使えば解決するだろ!」なんて思うこともザラです

あぁ・・・褒める点が見つからない・・・。なんだかポケモンの関連作品にこんな漫画が加わってしまうこと自体が残念です。ポケモンが好きな人ほど違和感を覚えるという、酷い漫画です。かといってポケモンを知らない人が見ても楽しめる完成度とは思えません。まさに誰も得をしない漫画。
強いてこの漫画を読んでよかったと思える点は、「あぁ、自分はあの駄目ゲーだと思ってたゲーム版ポケモンブラック・ホワイトも結構好きだったんだな。」と思い直すことができたという点でしょうか。この漫画を読んでると、ポケモン達のあんまりな扱いに嫌悪感を抱きますので。だからといって点数は0点から上げたりはしませんが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-16 20:41:51] [修正:2011-09-16 20:57:50] [このレビューのURL]

5点 ONE PIECE

たいていの場面で面白いです。そう、たいていの場面で。

突っ込み所・腑に落ちない点は多々あります。
・空島編において、悪の親玉に「あいつらは殺した」宣言されたのに、何の説明も無く生存が確認された一般市民。同じように、銃で撃たれようが爆風に巻き込まれようが死ななかったキャラも。こんなことの繰り返しで、死にそうなキャラがいても読み手が「どうせ死んでないんだろ」と思ってしまうことに。緊張感ゼロ。(エースの件は予想外だったけど)
・罪も無い漁師から漁船を奪っておいて海賊旗を掲げ、1ミリも罪悪感を感じることなく旅に出て、大名行列を横切ったら撃沈された、という自業自得場面を泣き所として描く。
・大切だということを何度も何度も描写された仲間と、ヘタクソな変装で仲間に成りすました小悪党の見分けがつかない主人公に脱力&失望させられる。etc…

ただ、それらの短所を補って、余りある魅力があるのも事実。特に50巻を過ぎたあたりのシャボンディ諸島編やインペルダウン編の盛り上がりはものすごいです。読んでて思わず「おおー!」と声が出そうになりましたし、インペルダウン脱出は熱かったです。

点数はあまり高い点を付けるのは個人的に納得いかず、6点にしておきますが、実際のお勧め度に関してはもっと高いです。ぜひ読んでみてください。


追記&修正
点数下げました。このサイトの採点の目安「5点_だれる部分もあるが、ところどころ楽しめる漫画」というのが、この漫画にピッタリです。それにしても、魚人島編のつまらなさは異常ですね。作者はウケると思ってたであろう、クソ寒いサンジの鼻血ネタ・小物臭がものすごく、全く魅力も無いのにワンサカ出てくる敵キャラ・某「ありがとだってばよ」漫画を彷彿とさせる、語尾に常軌を逸した単語を付けミファソラシドー…さっさと億越えルーキー再登場させてくれ…

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-14 23:06:05] [修正:2011-08-13 11:21:45] [このレビューのURL]

主人公が好きになれない漫画ですね。

原作・作画のコンビでジャンプ漫画家をやる主人公をはじめとして、ライバル漫画家や編集者など、いろいろ登場人物がいますが、主人公2人に感情移入できないというのは致命的です。

何が一番嫌悪感を抱くかというと、
彼ら(特に作画担当)にプロ意識が感じられないところですね。
例えば、
・「人気は低めだが、子どもの支持は得ている」と編集に言われてるのに「今の作品は自分達に合ってないから、続けたくない」→本当にやめる

・自分達の連載作品が「アニメ化は難しい」と編集に言われると、もう次の作品のことを考え始める。アニメ化は彼らの大きな夢であり、目標だと作中で強調はされてますが…。

自分の思い通りにならいと仕事であっても簡単に拒否するんですか?さらにこの主人公達は作品を読んでくれている人たちのことを全く考えておらず、常に自分達のことだけを考えています。率直に言って最低です。

それ以外にも、演出も非常にあざとく、それでいてヘタクソです。
・ラストページで作画担当が「ジャンプでの連載をやめようか」と宣言し、
原作担当がめちゃくちゃ驚いた表情&ハデな効果線で引きを作っておいて、次の回ではあっさりと、それはもうあっさりと撤回する。など

他にも、
・恋愛パートが公私混同で、しかも面白くない、イタい。
・あまりにご都合的で説得力に欠ける、自作品の人気上昇展開
挙げていったらキリがありません・・・。


人間関係や心理の描写が非常に多いのに、人物に感情移入ができないという、読むのが苦痛な作品。人にお勧めはしかねます。

追記:点数をさらに下げました。最近は特に作者の性格の悪さがにじみ出ていますね。以下は分かる人向けの蛇足です。
中井「こんなやり方間違っている…!」→「え?俺は最初からピザの心配しかしていませんが、何か?」
サイシュー「10週で打ち切りにしてやる!潰してやる!」→「え?俺達は最初から直接勝負する気なんかありませんが、何か?」
本っっっ当に前と後でキャラの言動が一致しませんなぁ。ハチャメチャギャグマンガだったラッキーマンでは許せても、一応現代日本が舞台のバクマン。では、引きと結果がつながってなかったら不快に思うだけですよ、ガモ…大場大先生。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2010-09-28 01:36:55] [修正:2011-05-15 23:01:12] [このレビューのURL]

この作品を一言で表すならば「丁寧な漫画」
作者は自分の作品の研究をかなり重ねているのでしょう。そのキャラらしい行動というのが随所に見られ、自然に『保健室の死神』の世界へ入っていけます。また、キャラ、特にメインキャラが(表面上の態度は違っても)全体的に他人を思いやるやさしい性格をしているので、とても好感が持てます。

構成としましては、(初期は除いて)基本は1話完結のギャグストーリーが続き、たまに物語の根幹に関わる話をシリアスな長編でやる、というものです。
1話完結ギャグはなかなか面白く、小ネタもきいており、気持ちよく読めます。
しかし、シリアス長編の方はこの漫画が抱える「地味」という大きな問題点が浮き彫りになり、どうにもつまらなくなってしまいます。地味なのにバトル展開が多めになるのも、つまらなさに拍車をかけています。しかし、それでも完成度の高さはあるので、読めないほどではありません。

どう頑張ってもジャンプの看板になれるような漫画では無いです。しかし、ジャンプ漫画を人気順に2つにバッサリ切り分けた場合、後半組のトップになれるような、堅実な面白さを持った漫画であると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-14 23:53:58] [修正:2011-03-26 19:29:04] [このレビューのURL]