「ブリキの金魚」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年04月22日

登場人物への感情移入はありません。
それでも、この点数をつけられるのは作品の内容に対して純粋にのめり込める面白さがあるからだと思います。その理由は捻りを利かせているにも関わらず、わかり易い「起承」、予想の斜め上をいく「転結」からだと思います。
読後、伏線回収時の爽快感から、まるで頭がよくなったかのような錯覚と、すぐに続きを読みたいという気持ちになります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-21 09:51:12] [修正:2012-12-23 07:44:30] [このレビューのURL]

まず、大変残念な事にこの作者と「笑い」の感覚が違います。クスりともきません。

しかし、この漫画、強烈です。
「愛」だの「友情」だの「正義」だの、確かにそういった話も盛り込んでいますが、この作品の核は『欲求』だと思います。しかも、性欲に焦点を当てています。結果、性描写が多いとか気持ち悪いなどと敬遠されがちです。(実際、自分も性描写の多さと独特の絵柄と「笑い」の感覚が違うギャグに拒否反応が出て何回も1巻の途中で断念しました。)

でも、この漫画の核心と思われる『欲求』に気付いてから自分のこの作品に対する評価が一変しました。美しいものに群がる心の弱さ、権利を振りかざす醜さや、政治の世界まで、人間の果てしない『欲求』の比喩表現として性描写が使われている、エポックメイキング的漫画です。

あとは、話の内容の構成力の高さもさることながら、この世界観。バーチャSEX、M型遺伝子理論、デザインヒューマン、アルカディアの設定等、漫画の中の仮想世界を構築する構想力がとても緻密。この作品の良さに気付く事が出来て良かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-23 07:16:45] [修正:2011-04-23 07:49:32] [このレビューのURL]

全てが圧倒的。結末も美しい。本当に衝撃的な最後まで衝撃の連続です。絶望に次ぐ絶望。初期衝動の塊のような作品。でも、魔法がかかっているとしか思えない程素晴らしい作品です。

悪魔とは一体何なのでしょう。その答えは・・・。

具体性に欠ける説明ばかりですみません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-22 10:24:11] [修正:2011-04-22 15:47:06] [このレビューのURL]

苦悩、葛藤、脱落、断念からそれぞれの幸福に至るまでを、ペコ、スマイル、チャイナ、アクマ、ドラゴンこの5人を中心に描いています。
これは単に、切磋琢磨して強くなっていくスポーツ中心の漫画ではないです。
人生の壁にぶち当たり、もがいて、乗り越えて、成長していく、そんな現実の世界で誰もが何度も繰り返す、難しい題材をうまく表現できたからこそ、唯一無二の作品になり、これだけの高い支持を得ているんだと思います。

ただ、絵や言葉遣いなど癖があるので、あまり万人向けではないかもしれません。

しかし、自分にとっては、本当に奇跡的な作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-22 09:48:12] [修正:2011-04-22 09:48:12] [このレビューのURL]

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