「tamajiro」さんのページ

総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年11月17日

原作者曰くアクションもSFも伝奇もラブコメもある作品。その一つ一つの完成度には差があったようにも思いますが、見所は随所にある作品でしたので僕は終始次巻を楽しみにしながら読むことができました。
軸としてはSFだと思っていますが、「解釈一つでどうとでもなる」という城平先生のコメントはこの作品にも当てはまるのかな、と。

アクションはイマイチだったかな・・作画はうまいのですが、カッコよくない。例えばワンピースでは一つのバトルでも躍動感のある、読み手が「おお!」ってなるカットがいくつか入ると思うのですが、それがないんですよね。
少年誌のバトル漫画育ちの方にはおそらくウケが悪いかなと思います。

ただ、この世界の設定や心理描写、伝奇やシェイクスピア作品の引用、ラブコメはなかなかハマっていたと思います。

2・3巻の心理戦は前半の一つの見せ場だったと思います。あれに関して不自然だなんだという意見もよく聞きますが、あれを「戦い」と捉えるとおかしくなるのかなと。あれは「人質の取り合い」であって「戦い」ではないんですよ。真広が決定権を持った中でどちらにジョーカーが行くのかと、そういう場面なんですよね。命乞いなんですよ。つまり。

途中でちょくちょくハムレットを引用してくるところも良かったです。僕もハムレットは好きで、中学生の頃からちょくちょく読んでいますが、なんだか嬉しくなっちゃいます。
それに釣られるように文学作品にありがちなわざとらしい言葉使いになるのも好きでした。

この二点からやっぱり教養があるな、と。頭がいい人が書いてるんだろうな、っていう作品は個人的には好きなんですよね。

この作品は強烈なキャラクターばかりが出るんですが、そんな中物語後半に登場した平凡な価値観をもった羽村くんという存在も大事なポイントでしたね。

しかし、この作品で一番のポイントはなんといってもメインヒロインである「愛花ちゃん」の存在だと思います。
全体的にたま〜に出てきてボソッというくらいのものなんですけど、どうにも存在感がある。得体のしれないヒロインでした。


大衆ウケする作品では実はないです。癖のある作品だと思います。ハマる人にはハマるしあの雰囲気がダメな人にはダメでしょうね。

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[投稿:2014-01-12 20:27:16] [修正:2014-01-12 20:27:16] [このレビューのURL]

およそ2年ぶりの投稿になります。お手柔らかにお願いします。

代折羅不動心眼流師範代武術家である犬塚雲軒の一人息子で後継者であるが、とあるトラウマから武術を捨て検事を目指すごく普通の高校生、犬塚孝士の下に西日本の武術家たちの長、波夷羅一伝無双流師範代・九頭竜千太夫のひとり娘で、流派の継承者である九頭竜もも子が押しかけてくる。
もも子の目的は孝士と結婚して最強の子孫を作ることなのだが、その結婚を阻み、犬塚孝士暗殺を達成し、第7次十二神将戦争を起こすべく刺客たちが次々と襲い掛かってくるのだった。
二人の先に待ち受けるものはいったい・・・!?「アニメ公式あらすじ」

という見るからに無茶苦茶な設定のお話。話の内容としても平凡な現実の社会の中に「武術家」という無茶苦茶な社会があり、主人公は巻き込まれていくという様式になっています。


ジャンルとしては「格闘もののラブコメ」といった具合です。他のレビューにもあると思いますが特にギャグが光っていました。
変態ヒロインとイケメン主人公。友人関係でも単純でちょろい女性陣。馬鹿だけどいいやつらな男性陣。魅力的でした。


作品全体で僕が注目したのは「キャラクターの魅力」と「キャラクターの起用の仕方」の二点です。

読んでると「この作者、上手いなあ。」って思うんですよね。いろはと半蔵でいい話をちゃんと用意して、この関係に対して天々さんを当てて切なさを加えつつ、話をややこしくしたり。
委員長は主人公サイドの女性陣のシルエットバランスwを保ちつつ、ずっと報われない切なさも保ち、10巻では主人公のヘタレ具合を浮き彫りにする演出。
その中で優介くんは終盤ヘタれる主人公をいい感じに叩いてくれるんですよね。
それをこれまたうまい感じに主人公が空回ってくれて、すれ違うあの流れは秀逸でした。


バカ騒ぎしている中でも、そういう上手さを出してきて作品に深みを出していたと思います。
これがないと主人公の苦悩も描ききれなかったと思うし、主人公が頑張る理由もこちらが納得いくものにはならなかったでしょう。
悪者サイドももっとつまらない奴らの集まりになってたでしょうね。

点数は7点と僕のレビューの中では優秀。メインヒロインのシルエットに耐えられるか、という入口さえクリアーできれば十分に楽しめるでしょう。

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[投稿:2014-01-12 18:13:28] [修正:2014-01-12 18:13:28] [このレビューのURL]

お久しぶりです。

お陰様でひぐらしのなく頃に序章も第三弾になりますね。
今回のメインヒロインは沙都子です。まあそんなことは表紙を見ればわかりますが。

それでもって綿流し編でもちょっと触れることになる、沙都子の兄である悟史についても今度はまあ良く名前が出てくる感じで、多分悟史のキャラについてその設定を少しずつ説明していきたい作者の思惑みたいなものを感じることができるんじゃないかと思います。

全体の読み味としては、今回も「ほんわかからのズドン!」といった感じなんですが、特徴としては皆ちょっと熱くなり過ぎかな、と。
単純に友達づきあいとしてその当たり方はどうなんだ、と。
僕個人としては読んでてちょっとイライラしたかな・・

ただこの祟殺し編を読んで初めて「雛見沢で一体何が・・起きているというんだ・・」て感じに大体の人がなると思うので、ひぐらしを読み始めるなら是非僕が今日までレビューしてきた三作まで読んで続きを読むかどうか考えて欲しいものです。

そして今回なんとここへきて初の入浴シーンがありますので、そちらの方も是非お楽しみにw

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[投稿:2012-09-10 23:11:42] [修正:2012-09-10 23:11:42] [このレビューのURL]

はい。それでは前回に引き続き、ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の漫画版序章です。
「その?」
といったところでしょうか。けどまあ、序章のうちは特に読む順序は気にしなくて良いのかなと思います。

この回は綿流し編ということで、まあ表紙を見て頂ければわかることなんですが園崎の御嬢さんがメインとなっております。

鬼隠し編と比べると、この綿流し編は「これだけでチンプンカンプン」といった感じになるかと思います。
鬼隠し編はまあ、言ったらあれだけでも十分一つの完結した話にもなるんですよね。こういう風に続編が出たり、これは謎なんだとさえ言われなければ別にこれはこれで「これがひぐらしのなく頃にという作品です」と出しても別にすんなり受け入れられそうなものなんです。
しかしこの綿流し編に関しては度々意味深なセリフが出てきます。
なのでこの綿流し編を読んで初めて「ひぐらしの世界には何か謎があるんだ」ということが実感できると思います。

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[投稿:2012-08-13 20:02:16] [修正:2012-08-13 20:02:16] [このレビューのURL]

暑い夏に丁度良い涼しさを皆さんにお届け!というつもりで今回のレビューです。

ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の漫画版序章ですね。

まあこの段階ではただの怖い話って感じですけど、これちゃんと話続くんで、これだけで切って全部読んだ気にならないで下さいねw

まあ、これだけ読んだイメージとしては「ヲタクウケしそうな怖い話作ってみた」という感じで良いと思います。
ただ「ひぐらしのなく頃に」を全体で捉えた時には、まだ「ホラー」なのか「サスペンス」なのか「ミステリー」なのかはわからないと思います。まあ、ほんと始まったばっかなのでw

怖い演出というのはもうこの段階でグイグイ来ます。僕も最初はこの鬼隠し編をブッ○・オフで立ち読みするところから始まったのですが、びっくりしましたw

なんせ、最初僕はこれがそんな話じゃないと思っていたので。
「ほのぼの学園ラブコメとかかと思ってたのにどうしちゃったの!?」って感じでしたw
でもあまりに興味を惹かれたので即買いでしたね。
なにより怖い見せ方が上手い。そこがやはりこの作品の持ち味でしょう。

批判面について言うと、やっぱりアキバ系の色が強いので、ある程度事件としてノッてきたら気にはならないと思うんですが、免疫ない人は日常描写で苦戦するかもしれないですね。

女子の感じとか、良くわからない私服とか。

でも怖さで言ったら、漫画にしては結構いい線いってると思うので「ジャンル問わず」という人にはお勧めできると思います。

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[投稿:2012-08-11 00:18:27] [修正:2012-08-11 00:18:27] [このレビューのURL]

他のレビューの方々も仰る通り伏線に次ぐ伏線のいわゆる「伏線漫画」となっています。
伏線マニアにはたまらんですなw

まあ、こういった伏線漫画というのは二度三度読み込むとまた違った味が出て一度目とは違った楽しみ方ができると思うんですけど、
今回に関しては僕は「もういいやw」ってなっちゃいましたw

その大きな理由としては
「ギャグが弱い」のと「キャラが弱い」ことですかね。
ギャグが弱いから作品自体が重くどんよりしている
キャラが弱いからこの作品を全部読んでも特に「好きなキャラ」とかいないんですよね・・・。まあ主人公は最後の方とかはカッコいいんですけど・・やっぱりいないですね。それが痛恨です。
しかもそんな影の薄いキャラ達が伏線要因でポンポコポンポコ出てくるんで、一回読んでも全然名前を覚えられないというorz
読んでる途中で「こいつは誰だっけ」って前の巻を引っ張り出して読む。
この行為自体は漫画を読むうえでは良くあることなんですが
この漫画は少しそういった機会が他の漫画より多くなると思います。
相当多くのキャラがこの作品に登場するのですが、この漫画が映画化されたときに僕が覚えてたのは「ケンヂ」と「カンナ」と「トモダチ」だけでした。(あれ?黒幕は?ww)

「伏線マニア」にはハマるだろうけれど「キャラの魅力」を大事にしている人にはイマイチだろうなぁ。
という感じで点数も辛目につけさせて頂きました。

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[投稿:2012-08-09 15:24:30] [修正:2012-08-09 15:27:12] [このレビューのURL]

職業漫画という設定を存分に生かした作品だと思います。

週刊少年ジャンプに関わる人たち、漫画家。彼らの「仕事っぷり」にこの作品を通して触れることで、その仕組み等色々なことを知ることができる・・・ような気がする漫画ですw

職業漫画は世の中に数多く出ていますけど、
「漫画家が職業漫画描くんなら漫画家だろ」と。
単純ではありますが上手い所に目を付けた良い試みだったと思います。

漫画家って文化系の仕事だと思うんですが、これはスポーツ漫画以上にスポ根でしたねw
おそらく原作さんが少年漫画であるということをすごく意識しているからなんでしょうが、熱いシーンが多いです。
そりゃあアニメ化する際にJ.C.STAFFさんもガタイMAXでキャラデザしちゃいますよw

気になったところは、いい意味でも悪い意味でも話の「テンポ」ですかね。そのテンポってやつがこの作品はすごく速いんです。
ジャンプで連載しているのを読む分には、その速いテンポがとても読み応えがあり、大変満足のいくものだったんですが、単行本がでて冷静になって読んでみると
「早!!?」って思ってしまうんですよねw
「ここのコマもう少し大きくとっても良かったんでないの?」とか
「ここもう少し時間かけてじっくりやった方がわかりやすかったんじゃないの?」とか結構気になってしまいました。
僕はしばしば「ネタ切れなのかな?」とか「早く連載終わらせたいのかな?」とか結構考えてしまいました。まあ、杞憂ですねw

もう一つ気になったのは「ヒロイン」です。
この作品は亜豆美保というヒロインのいわゆる覇権で進行していきます。途中途中で出てきてはヒロインらしい活躍をしてくれるので「いい子だな」という印象は勿論あります。特に最後の方での活躍はとても感動しました。
しかし、この作品で一番「可愛かった」のは、残念ながら、どこをどうみても蒼樹紅だったと思うんですよ。
これね、ヒロインの覇権でやってく上で、蒼樹紅がマスコット的な可愛さとかだったら言い訳にもなるんですが、「一人の女子として」蒼樹紅の方が可愛い。これって結構危ないですよ。
この作品がもう少し恋愛路線に走ってたらと考えると下手したら破綻しますからね。

まあただ、実際上手くできてるし、久々に少年漫画らしい少年漫画だったんじゃないでしょうか。この二人の次回作に期待大ですね。

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[投稿:2012-08-05 23:55:39] [修正:2012-08-05 23:58:33] [このレビューのURL]

この作品の何が一番素晴らしかったかというと
「表紙」がめちゃくちゃオシャレというところです。
僕もかなりたくさんの漫画を読んできましたが、「部屋に飾りたい」と思った作品は初めてでしたw
6巻までは普通なんですけどね・・
7巻くらいから劇的に良くなるんですよ!
個人的には17巻が秀逸でした!全体的には明るい色合いの表紙が多いんですが、17巻の一際沈んだ感じがもうっ!深みを出していたと思います。

さてさて、それでは内容についてなんですが。
少年誌の連載の割にはエグイ設定エグイ描写があります。
でもまあ、読み味としてはやっぱり少年漫画なんですよね。主人公がいて、囚われのお姫様がいて、マスコット的?な弟キャラがいて、途中で仲間になる女の子が主人公に片思いをして。
ベタなキャラ設定ではありますが、まあベタが一番わかりやすいんで、僕は好きですね。
ギャグチックなところが多かったのが重い話を明るくする上で良い方向に転がっていたと思います。

気になる所と言えば・・・
いい意味でも悪い意味でも「作画」ですかね。
最初の方が・・・悪いという訳ではないんですが、最後の方と比べると、もう別人ですねw
しかし肯定的に捉えれば「すげぇ成長したなw」とも取れるんで、そこまで否定はしないですけど。最後の方は確かにすごくうまいです。もうほんとに、みんなカッコいいし、みんなカワイイし。
反対に物語はというと、残念ながらこれは後半失速気味なんですよね。前半の追いかけているときの方が面白い。
だから作画と物語で一種の「質量保存の法則」をおこしちゃってる感じもしますw
上手くやれば名作にもなりえた惜しい作品でもありますが、不足を補い合って良作と呼ばれる作品になったともいえると思います。

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[投稿:2012-08-05 22:34:23] [修正:2012-08-05 22:34:23] [このレビューのURL]

えっと、この作品に原作があるというのは漫画購入後に知ったんで、原作は未読なのですが宜しくお願いします。

作品の印象としては「暗め」ですね。若干ホラーの要素があるので、仕方のないところではあるんですが、出てくる人間出てくる人間みんな鬱入っちゃってるんで
「現代の高校生は大変だな」なんて勘違いしてしまいそうでしたw
特に女性陣に関しては嫉妬に自傷行為に売春に。もう鬱症状のスペシャリスト揃い踏みかよ、と。ちょっとモブで女の子が出てくるやいなや自傷行為発覚とか。少し辻村さんがどんな目で女子高生を見ているのか不安になりましたw

まあ、流れとしてはひとつの大きな事件を軸に物語は展開されるのですが、メインのキャラクター達はそれぞれ仲間に言えない暗い過去を抱えていて、それらの出来事と向き合うことで一応解決?を見ていく、というのがこの作品のおいしいところなのかな、と。いくつかのエピソードには感動できるようなストーリーがちりばめられていたり、私的には現実に少しだけ思い当たるような出来事があってハッとしたり、なかなか良かったと思います。

印象に残るような良い言葉も随所にみられるので、重めの内容ではありますが、所々清々しい気持ちになれるのも大きなポイントでした。

個人的に大変気になったのは「諏訪」という少年の存在感ですかねw
この子は別に仲良し8人組の一人(メインキャラクター)という訳ではないのですが、やたらキャラが立ってるんですよねw
メインキャラを差し置いて彼が一番魅力的なキャラだったんじゃないか(汗)とすら思いますが。
もしかしたら原作ではもっと出番があったキャラなのかもしれませんね。

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[投稿:2012-08-01 22:42:50] [修正:2012-08-01 22:42:50] [このレビューのURL]

5点 GO-ON!

僕が以前「何かイイ感じの青春ストーリーないかな?」と探していた際に見つかった作品です。表紙がなかなかオシャレで手に取ってみた作品でしたが、期待通りの活躍だったのではないかと思います。

物語の設定も良いですし、話の筋もきちっとしていてわかりやすかったです。作風も全体的にさわやかにまとめられていて、ヒロインの可愛さというのも伝わってくる。

では批判について述べますと、
作中にその主人公たちが作った校歌を何度か歌う場面があるのですが「これ、本当に良い曲なんですかね?」というところで、僕としては少し違和感があったところですかね。
この「校歌」はこの物語の一つのポイントでもあったと思うので、「?cm」とかを上手く使うのは個人的には好きですけど、所々で「いや、これは校歌にはならないだろ」とか「なんでこの歌詞で泣けるんだろ?」とか引っかかってしまうと、少し取り残された感が出てしまいます(汗)
例えば「けいおん!」という作品が現代で結構話題になったりしましたが、あれの「ふわふわ時間」という曲がありますよね。あれの最後に「嗚呼○○高校」とかつけても、それがいい感じの曲だったところで校歌には採用はされないじゃないですか。
そんな感じですw
まあ、曲に乗せるとまた違った感じになるということも考えられますが
あとは、作品を読んだだけなので作者の事情とかはよく分かりませんが、「打ち切り感」があるんですよね。途中感動できるシーンもあり、ラストに期待がかかったんですが・・・
アレとアレとアレを最終回の一回に詰め込んでしまうと・・・
残念でした。もう少し時間を使って一回ずつ描けていれば点数ももう少し伸びたのかなと思います。

ストーリー自体はとても面白かったと思います。まあ、色々な面で惜しい作品だったなという感がありますが・・・


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[投稿:2012-03-29 17:25:04] [修正:2012-04-23 22:33:29] [このレビューのURL]

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