「蔵林」さんのページ

総レビュー数: 4レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年07月18日

一発ネタも織り込んで短期連載なら良作で終われたかな、といった作品。
正直ここまで続いているのが不思議なほど話が進む(実は進んでない?)
ほどに面白みが薄れていっている。
少女が世界の行く末を左右するという設定は無しとは言わないが、
テーマとして氏の本来の作風とのひどい乖離を感じる。

10巻くらいまでの作品を勢いでばんばん作るスタイルの方が作者さんに適している気がしてならない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 23:45:59] [修正:2012-07-18 23:46:52] [このレビューのURL]

実に漫画らしい漫画のオンパレードである。
収録作全般にテンポもよく、ありきたりなようでいて読者を牽引する強烈な勢いと
無理やり世界に引き込んでしまう妙な力がある。
さらっと読んでさっくり素直に楽しめる一品。

氏の原点と呼んで過言ではないほどに、作家としての特色が濃縮されているように思う。
是非一度手にとってみてもらいたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-07-18 23:20:28] [修正:2012-07-18 23:21:15] [このレビューのURL]

登場人物全般に妙な"生っぽさ"が漂う変わった漫画。

人が生きている、ということはどういうことなのかといった思考実験のようでもあるが、
娯楽を基本としたいであろう作者の意図も端々に見え隠れし、なんとも複雑な作品である。

読み手は選ぶと思われるが、この絶妙なライブ感と時折漫画のキャラであることを思い出させる
虚構の狭間にある独特の空気感が大変に面白い。
作画もこざっぱりと綺麗にまとまった線で読みやすく、
反面演出からセリフ回しまで周到な計算高さも感じる。が、実に嫌味がない。
類稀な客観的俯瞰視点をもったリアリストに思える。

キャラクターの表情の豊かさとは裏腹に さぁ笑え、さぁ泣け といった
誇張された露骨なエンターテイメント性が最重要視された漫画ではない。
初期にはそういった部分も散見されるが、はっきりいってこの人は
そういうどストレートな作風の漫画書いてもたいして面白くないと思われる。

まぁ、読み解くとかテーマとか意味考えるとかめんどくさい、簡潔に感動したい笑いたい
という分かり易さを重視する人には激しくおすすめしない。
他にいくらでも良作はある。

ごく個人的には今後も追いかけていきたい漫画家の一人。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-07-18 19:14:13] [修正:2012-07-18 22:56:26] [このレビューのURL]

原作小説を既読の状態で漫画を読みはじめたが違和感なく・・
いやむしろ原作の重々しい埃っぽさや泥臭ささを壊しすぎず、いい意味で噛み砕いて飲み込んで
微ライトなテイストに昇華させたかのような印象を受けた。
原作付き漫画としては自分的過去最高の組み合わせであった。

打ち切りになってしまったのがまことに残念でならない。
大人の事情は無情であります・・・。
この作画で原作の名場面をもっと描いて欲しかった、それだけが心残り。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 22:47:26] [修正:2012-07-18 22:47:51] [このレビューのURL]

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