「chameleon」さんのページ

総レビュー数: 2レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年10月03日

3点 SKET DANCE

内訳(各二点満点)
キャラ 1
画力 1
ギャグセンス 1
オリジナリティ 0
セリフ 0

自分はこの漫画が全然好きではなく、むしろ嫌いの部類です。
ただ、それにも関わらず、ジャンプ読者の自分が「一応読んでいた」ということが
この漫画の不思議なところです。

一話完結を書くことが上手であると思う。何話か見逃しても、またみてみるかと思わせる技量はこち亀や銀魂に通じるものがなくもない。

キャラの個性を作るのも上手いと思う。何か妙に気持ち悪さを感じさせるキャラが多いことが残念ではある。(個人的に作中でキモイ扱いされているキャラよりも主人公を含むリア充っぽさをもつキャラが不快に感じることが多い。)

それらのキャラが不快に感じるのは何よりセリフの寒さである。上記内訳では0としたがマイナス5にしたいぐらいのセリフの気持ち悪さがある。また、妙に主人公サイドに重厚な過去を持たせがちであり、それもまた気持ち悪い話ばかりである。

あまりシリアス展開をさせずに、ポップなギャグ枠として一話完結を貫いてくれれば、それなりに評価できただけに非常に残念である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-04 06:41:56] [修正:2013-10-04 06:41:56] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この漫画はすごく感情を揺さぶってくれる漫画だと思う。

しかし、スラムダンクやONE PIECEなど、名だたる名作のような
エンターテイメント性が強い漫画とは別の感覚で読むことをオススメする。

他レビューで、荘子のような…といったコメントがありましたが、そういった哲学書的な
要素が色濃くある。ただ、あくまで「漫画」なのでそんなに肩肘張らずに読めますし、何より画力がとても高いので、読んでいて気持ちいい。吹き出しのセリフではない、武蔵の心理描写がすごく多い。

小次郎編が意外に不評なことに驚きました。僕はかなり好きです。聾唖っていう設定も好きで、「剣で語る」っていう概念がこの漫画の根底をなしていると思うので、小次郎編は作者のメッセージが強いところだと思う。またこの設定・概念を表現できるのは井上先生の画力があるからでしょう。

現在、単行本で35巻まででていますが、30巻を超えてから、戦いの要素から哲学的な要素へさらに色濃くなったと思う。そういった読み方を求める人は30巻を超えてからがより楽しめると思う。

キャラもいい。武蔵に小次郎、吉岡兄弟、伊藤一刀斎。それぞれ個性がある。

マイナス二点な部分はやはりストーリー性ですかね。「このつぎどうなるんだ!?」っていう箇所はゼロに近いと思います。結末は周知の事実ですしね。
歴史に関する作品を描く時に、これは仕方ない問題だと思うのです。決まり切った話の中で、人物をどう描くかっていうところが腕のみせどころだと思うのですが、数ある歴史作品のなかでこの漫画はそのレベルが非常に高いと思っています。
でも、武蔵や小次郎にもう既に固定的なイメージがあるという人はそのイメージと違えば楽しめないかもしれないですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-03 06:34:57] [修正:2013-10-03 06:34:57] [このレビューのURL]

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