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3点 SKET DANCE
ギャグもドラマもあえてベタを狙っているような作風だけど、演出がどうも劣化銀魂としか思えない。問題なのは作者が自分自身のやや古いセンスに酔っている節があるところで、好きな人は好きだろうけどそうじゃない側からすれば非常に不快。特にシリアス展開の寒さは致命的でケータイ小説を彷彿とさせる痛さがある。掲載順が下がると人気キャラを出してあからさまに人気取りに走るのも手段が安易すぎて納得いかない。
追記:ボッスンの過去編があまりに酷い内容なのでさらに減点。もはや倫理感すらおかしくなってる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-04-13 23:07:01] [修正:2009-05-12 21:12:51] [このレビューのURL]
7点 怪物王女
主人公は魔物の王位を争う皇女さまの下僕のひ弱そうな青年で、吸血鬼や狼女やロリサイボーグなどと一緒に危機を切り抜けていく漫画・・・かな?
大抵一話で完結する話です。
なんだかSF短編作品を読んでいるような気分になりました。
SF短編作品は少ししか読んだ事ありませんけど。
話だけを見るとダークな雰囲気になりそうなものですが、ロリサイボーグがふがふがしたりするおかげであんまりダークになりません。
個人的に本編より巻末のおまけ漫画の方がもっと面白いです。
登場する女性キャラはなかなか魅力的だと思います。
絵は決して下手ではないと思いますが絵柄や動きが淡白な感じで、それらの点は好みが分かれそうだと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-11 20:16:41] [修正:2009-05-11 20:16:41] [このレビューのURL]
6点 日常
簡素な萌え系の絵柄で女子高生の何気ないが不条理な日常を描いたギャグ漫画…という、最近よくあるタイプの作品である。実際1巻を読んでみた際の第一印象はその程度のもので、あまり面白いとも斬新だとも思わなかった。背中にゼンマイ付けたロボ女子高生とかすぐ銃器を持ち出すツンデレ女とか鹿と格闘する校長先生とか、そういうちょっと妙なキャラ達を配置して
「どうです?日常に潜む不条理がよく描けているでしょ?」
とか言われてもなー、とちょっと困惑したりしてしまったものである。
しかし、それでもその作風とそのものズバリな「日常」というタイトルに何か引っかかる物を感じてその後も読んで見た所、”日常”という言葉をキーワードとしてみた場合本作はかなり面白いギャグ漫画ではないかと思うようになってきた。
本作のギャグは構図やコマ割・セリフの反復を多用したものが多い。中には時々別の話で使用したネタや構図をシチュエーションを変えてまた再利用、なんていう荒技もあるくらいだ。方向性はまるで違うが漫☆画太郎のセンスに近いものまで感じてしまったりもする。
反復・繰り返し、そう、つまりは”日常”である。日常と平凡は同義語ではない。どんなにシュールな状況でも、それが何度も繰り返されれば立派な日常の出来上がりである。そしてこの漫画はそういう作業を延々スタコラと積み重ねている。うまいな〜と思うのは、前の話で使用した小ネタや小道具が思わぬ形で別の話に尾を引いたり、背景の何気ないヒトコマが別の話とリンクしていたり、と奇妙な事柄を積み上げ、つなぎ合わせていくことによって次第にその”日常ワールド”のパズルのピースが埋まっていくかのような妙な快感を感じてしまう点である。これはなかなか簡素に見えて手の込んだ作りに思える。
またうまいな〜と思うのは絵柄である。一見すると中学生でも描けそうなくらい単調な感じの萌え絵だが、時々演出として使用される連続写真のようにキャラの動きを分解してみせる表現や、単行本の表紙に見られるような斜め構図で大量の小物を書き込む描写など、地味に非凡な才能を感じてしまった。
これもやはり方向性は全く違うが、大友克洋に近いセンスまで感じてしまったりする。
それと、景清だけに「ムカデがムカッデくる」には激しくわらってよりとも。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-10 19:35:48] [修正:2009-05-10 19:35:48] [このレビューのURL]
7点 イタズラなKiss
少女漫画好きなら一度は読んでおきたい、王道中の王道ラブコメ作品。呆れる程にドジでおバカな主人公ですが、入江くんへの愛と情熱パワーがたくましく、そういう部分にはちょっと憧れてしまう部分があります。
連載当時別マの大看板だったと記憶していますが、続きが気になる…という所で作者が急逝されてしまったことが非常に残念でならないです。
琴子や入江くんや金ちゃんなど個々のキャラクター付けや役割・配置は、作者のイタkiss以前の作品にも割とよく見られるパターンの様に思いますが、イタkissでのこれは、まさに彼女がこれまでに描いてきた作品たちの集大成だったのではと感じます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-10 00:15:58] [修正:2009-05-10 00:15:58] [このレビューのURL]
8点 無敵看板娘N
序盤、新キャラの見せ方を掴めず、多少低空飛行を続けていた部分もありましたが、中盤以降、何とか上昇気流を上手く掴み、再び軌道に乗った作品です。
私は基本的に続編という物は、前作と比べて上手くいかない物だと思っているのですが、この作品はあくまで自分のスタンスを守る事で、そのジンクスを克服した様に思います。
まぁ、ホントは7点位が妥当かな?とは思うんですが、出会えた事への感謝の意も込めて、1点プラスして8点にしました。
ここから先は作品自体のレビューとは、少し逸れてしまうんですが、終わりがあるから始まりがある。という言葉をよく耳にします。しかし、それでもやはり別れの際には、寂しさというものが心の周りに付きまといます。そんな寂しい気持ちの中でも心を救ってくれるモノというのは、やはり出会えて良かったという「記憶」なのではないかと私は思っています。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-09 20:43:03] [修正:2009-05-09 20:43:03] [このレビューのURL]
7点 無敵看板娘
前々から本屋で見かけていて気になっていた作品。その感想をまず一言で言うと、実に破天荒で、ハチャメチャかつ賑やかな作品です。
基本的に一話完結で、ドタバタ騒いで終わるこの作品ですが、それでいて読んでいて飽きません。その理由を鑑みるに、おそらく一話毎のストーリーの起承転結がきちんと出来ているからだと私は考えています。一見するとこの漫画、ただ騒いで暴れているだけの作品ですが、一話一話の話の流れを注視して見ていると、実に話の起承転結がしっかりと構成されています。毎週毎週、これだけしっかりとしたストーリー構成を行ない、物語を作っていたという作者の物語に対する隠れた情熱には、ただただ賞賛するしかありません。
惜しむらくはこの作品。もっと日の目を浴びさせてあげたかったという事でしょうか。ですが、掲載誌が違っていたら、巻末の嘘予告にあるような、日本一の看板娘決定戦みたいな事を本気でやらされていた様な気もするので、これはこれで良かったかな?とも思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-09 20:36:46] [修正:2009-05-09 20:36:46] [このレビューのURL]
8点 ももんち
この作品の魅力を一言で表すなら「ももちゃんが可愛い!」につきると思う(笑)
岡本家の面々がももちゃんを過保護にしてしまう気持ちがよーく分かりますよ,読んでみたら。
なんて言うか…,自分を頼って欲しいとか,世話を焼きたくなる感じがする女の子なんですね。
自分には下に弟が一人だけなんですが,こういう子なら妹に欲しいな〜としみじみ思いました。
あとがきで「いつかまた機会があったら続編などを描くかもしれない」とあったので,それも,のんびり楽しみにしています。
とりあえず今は,この作品のまったりふわふわした雰囲気と読後感を満喫しようと読み終えて思いました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-07 18:05:58] [修正:2009-05-07 18:05:58] [このレビューのURL]
7点 QP
ヤンキーが大人になってしまったらどこへ向かうのかを
描いた名作。コンパクトな巻数に綺麗にまとまっていて
読みやすい。
高橋ヒロシ流のカッコイイヤンキー達。ヤンキーって
漫画の中ではかっこよく引退して働いて汗流してって
大人になってたけど、そうじゃなかった奴もいる。
人が歩く道は友情をもってしても容易く変えることが
できない。その強さがちょっとかっこいい。
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[投稿:2009-05-06 16:08:38] [修正:2009-05-06 16:08:38] [このレビューのURL]
9点 BASARA
否応なしに泥を被って(被らされて)
生きなければならないキャラクター達の物語。
とにかく谷へ谷へ落としてはらはらさせるストーリー。
読んでいて圧倒的パワーに苦しくて堪らなかった凄い漫画です。
何が苦しいかというと生理的に苦しいというのでしょうか、
人の生き死にや性的な残酷さにまつわる穢れ(自分の中に
ある恐怖というか厭な事)がキャラクター達の過去未来に起こった事が悲しくて堪らない気持ちになります。
圧倒的な重量感で戦乱と愛情の形を描いた傑作です。ただ
読み返すのが辛い作品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-06 03:52:49] [修正:2009-05-06 03:52:49] [このレビューのURL]
1点 NARUTO-ナルト-
この漫画、ストーリーの矛盾やら設定崩壊などなど・・・
読んでてアレ?あの設定はどこいった?ってなる。
後付設定がありすぎて、読み返すのがつらい。
2部のひどさはもはや打ち切りレベル。
それでも、主人公やその周りの人に魅力があればまだ読めるが、
これは無理。
まず主人公のナルト。
2部になり、強くはなったらしい。が、
精神面、知能面ではそこらへんのガキ以下。
いつまでサスケ追いかけてるつもりかと。
サスケを救いたいはずなのに、覚えてる術はオーバーキル。
その術あててサスケを殺すつもりか。
修行も別に大変そうじゃなく、棒でたたいてもらってただけ。
それだけで里の上忍は足手まといなほどレベルアップ。
主人公が強いっていうのがここまで腹立つ漫画はそうない。
そしてサスケ。
お兄ちゃんから、俺を恨めと言われれば恨むし、
敵から、強くしてあげるよと言われれば付いていくし、
実はお兄ちゃんはいい人で悪いのは木の葉だよと言われれば、
木の葉つぶすって言うし。・・・何がしたいんだ。
主人公とその対極に位置する人物に全く共感できない。
この時点で、この漫画はおもしろくないです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-05-06 00:35:38] [修正:2009-05-06 00:35:38] [このレビューのURL]