「yokatopia」さんのページ

設定はマンガっぽいですが、奥の深いセリフが何点かあったので高得点を付けました。
(過去に終わった彼女が会いに来るとか、恋人が階段の上から落ちてくるとか。)

【1つ目】
遥子「本当のことなんて一つじゃないのにね」
義務教育で答えの分かっていることばかり勉強していると、自然と何でも答えは1つしかないと思いこんじゃうんだよね。義務教育が終わるころから答えは1つじゃないということがだんだん分かってきます。
似たような勘違いに「自分を中心に世界がまわっている」という勘違いがあります。こちらはもう少し早く勘違いに気付くはずです。(気付かないで大人になってしまう人もいますが…)

【2つ目】
社長「目の前の手に入るものを、ありもしないもののためにあきらめるのはバカだよ」
こと、恋愛に関しては30前の男女ともに陥ってしまう妄想を言葉で的確にとらえてます。現実にはいないお姫様や王子様のために、身近な素敵な人をみなおがしていませんか?
(↑誰にしゃべっているのでしょうか??)

【3つ目】
遥子「理由なんてたくさんありすぎて、無いようなものよ。」
例えば、「わたしのどこが好き?」とか聞かれて理由を1つ答えてお互い納得できる答えになりますか?普通ならないですよね。一緒に過ごしてきた理由の一つ一つが相手を気に入った理由なんです。きっと。

【4つ目】
一花「私に全てささげてくれないのなら、私を全て受け止めて欲しい。(中略)私って贅沢なのかな?」
かなりの贅沢です。駆け引きとかやなんでしょうねぇ。
セリフの前半をいいかえると「自分に全てを捧げてくれる人」ということになります。ただし一花の性格から、そのような相手を裏切ることはないのでその条件を許すことができます。(ジャニーズや韓流にハマる専業主婦希望の娘に言われたら、即時に嫁さん候補から外れます)
セリフの後半をいいかえると「自分とずっと一緒にいてくれる人」ということになります。どちらも日本では、ほぼ同じ意味になりますが、後半のセリフはたとえば、キャパの広い石油王の2号さんでもOKということです。(プレイボーイの2号さんはNGというとこがミソですね。)

サッと読むと、ただのエッチなマンガに見えてしまいますが、きちんと読むと得るものがあるマンガだと思いました。ここ最近はやりのさえない男1人になぜか可愛い子がいっぱいからんでくる、中身のないハーレム系マンガとは違うので8点付けます。

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[投稿:2011-12-18 22:56:20] [修正:2011-12-18 22:56:20]