「とろっち」さんのページ

部屋の掃除をしていたら偶然にも発掘。いい機会なのでレビューしてみました。

当時小学生の間で巻き起こった空前のドッジボールブームを牽引した(ブームに便乗した?)作品。
小学生を主人公とした、トンデモスポ根漫画です。

今の自分の目で読むと取り立てて可もなく不可もなくな作品ですが、
児童漫画に大人の目なんてあまり求められていないんですよね。
どれだけ子供を楽しませることができるか、が結局は重要なポイントです。
児童漫画へレビューすることもあまりないのでこの場を借りると、
どうも青年漫画等と比べて、児童漫画は格下に見られている節があるような気がします。
職業に貴賎なし、ではないですが、どちらが上とか下とかではないんですよね。
よくオーケストラに比べて大衆音楽は格下だ、とか、小説に比べて漫画は、とか、
政治経済と比べればスポーツなんて、とか。
比較する必要なんてなく、それぞれの領分、それぞれの良さがあると思うのですが。

まあ話が逸れたので元に戻しますと、とにかく、極めて移り気で飽きっぽい子供を楽しませる作品を、
いい大人が作る。これって凄いことです。
いかにわかりやすく、それでいて面白く、人生経験の少ない子供でも作品に感情移入できるか。
この作品はトンデモ展開の連続ですが、子供だってそんなにアホじゃない。
漫画どおり実際にできるとか思っちゃいません。
それでも子供をいかに引き付けられるかが良作の証拠。
この作品がどれだけ当時の小学生に受け入れられたかは、
あの頃のドッジボールブームを思えば一目瞭然です。

と熱く語ってみましたが、点数は5点です。
なぜかって、自分はサッカー小僧だったので別にドッジボールに愛着ないんで。
思い出補正がなければこのぐらいかと。
ちなみに発掘したこの漫画も実は弟のものですし(さらには弟もサッカー小僧)。

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[投稿:2010-05-06 21:54:08] [修正:2010-05-06 21:55:46]