「s-fate」さんのページ

 西原さんは「恨ミシュラン」からその存在を知ったクチなので、前半の線が細い絵を見た時は、下手とか何とか言うより、こんな時期もあったんだ、という印象のほうが強かった。そして後半とのギャップ効果を楽しむ前フリとして読んでおいたほうがいいと思います。そして今の画風に近づくに連れ、面白さというか、こうばしさがレッドゾーンに突入します。このマンガは首が曲がっちゃいけない方向に曲がるくらいの勢いで体当たりしているので、このマンガのあとに増えた他の作家さんの体当たりルポ的マンガは、ぬるい、とどうしても思ってしまいます。
 体張って笑いを取るには、これくらいやれや、という西原さんの血の叫びが聞こえてきそうです。

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[投稿:2011-04-29 19:08:00] [修正:2011-04-29 19:08:00]

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