「s-fate」さんのページ

このマンガは単純にエンターテイメントとしてのマンガとしては受け入れづらいと思います。前作の「今日の漫画」から読めばわかりますが、社会復帰のリハビリで描いたマンガから発展して本作に至ったと思われるからです。それを作者が大好きな昭和50年代くらいまでの、特に吾妻ひでおや手塚治虫あたりに影響を受けた絵、そしてそれら巨匠の時代に見られた毒も取り入れた現代では異質な表現方法。作品から見て取れる素の躁と鬱というか、ハレとケの振れ幅が(これでも)小さくなり作者が社会復帰の方向へ向いたことに安堵できる内容ではあると思います。
 文章の作品ならこの手のものもありますが、マンガでは少ないので受け取り方が難しいと思います。

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[投稿:2016-06-11 14:20:03] [修正:2016-06-11 14:20:03]

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