「ITSUKI」さんのページ

全三巻という決して長くない中で各キャラがしっかりと立っていて、二転三転する展開に読みふけってしまいました。
プロローグのつかみも上手です。

お寺の跡継ぎを巡って繰り広げられる昼ドラ的な内容。
檀家との関係とか、そういうものに疎い自分には色々新鮮でした。
ただ主人公のめぐりは基本的には明るいキャラなのでそれが清涼剤となってます。

終盤はやはりこの作者らしく、キャラクター本人でさえ気づいていない/気づかないふりをしていた自分の本心が暴かれます。
ここらの描写がやはり上手で、読み応えありました。

あと作中いくつか出てくる信玄さんのありがたい言葉の数々も面白かったです。

きづきあきら先生の作品はこれで三作目でした(ヨイコノミライ→モン・スール→これ)が、今の時点では一番好きな作品です。

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[投稿:2010-09-10 00:11:13] [修正:2010-09-10 00:11:13]

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