「朔太」さんのページ

35年前の日本は、高度成長期から米国からの圧力で
貿易摩擦にストレスを感じ始めた時代です。
以降、米国の顔色を伺いながら、自らの発展の
可能性を探り出します。

本作の表題を拾い出しますと、日米貿易摩擦、
為替ゲーム、金融の国際化、産業の空洞化、
金融の再編、赤字国債の落とし穴、コメの自由化、
企業買収、土地経済の崩壊、医療ビジネス最前線、
防衛産業の光と影、アジアの経済、節税ビジネス・・・
などなど、現代の経済テーマかと見間違うほどです。
それほどに、35年間経済に関して日本は進歩が
ないのか、それとも・・・。

いかに本作が時代を先取りしていたか、あるいは
分かりやすく読者に啓蒙していたか、という点で
驚くばかりです。

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[投稿:2020-01-16 18:20:19] [修正:2020-01-16 18:20:19]

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