「Pyo」さんのページ

2002年頃アニメの再放送で知った作品。
好きだった「姫ちゃんのリボン」の後作とあってどんなもんかいなと見たわけで、バトルと変身が嫌でそのころは何となく最終回まで見た程度だけど数年後恥ずかしくも古本屋でコミック文庫がならんでたので4巻まで購入(文庫だから買えたわけで、男にはあの赤い少女単行本売り場はどうしてもその棚の領域に立ち寄ることすら出来ない。)
初期の作画はまだ堅い感じでイマイチといえるけど、アニメの余計だったバトルや悪者がいないのは安心して読める。
まあノリもなかなかで出てくるキャラが軒並みおもちゃ扱いとは作者もなかなかやってくれるが、聞いていた毒はそれほどでもないような気もした。それは私が昔読んだことのある「あさりちゃん」の強烈なインパクトの影響かも知れないが(あっちは主人公の女の子すらボコボコですから)。
少女漫画らしく絵柄も可愛く、嫉妬に狂うチャチャとか、ハゲに悩むしいねちゃんとかセラ・ドロのずれた恋愛とか見るべきものが多く飽きない作品と言えたのだが、ポビーちゃんが出てきたあたりからおかしくなってきたのは他のレビュー者と同じ意見です。
ギャグマンガの宿命というか、長く連載してネタが詰まるとキャラを増やす→苦肉の策なので段々その新キャラ魅力のない物に→そして結局収集が取れなくなり破綻。
この作品ももれなくその負のスパイラルに直面して、最後の方なんかもうわけのわからないことに。
結局アニメがやってたころが一番面白かった皮肉。
当時の人気なら原作終了頃に再アニメ化があってもよかったのに、原作があれでは・・・
それでも後半もそれなりに楽しめる話があるのと中盤までの良さで良作とさせて頂きます。

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[投稿:2010-03-07 10:56:28] [修正:2010-03-07 10:56:28]