「臼井健士」さんのページ

特別な何かが起きるわけでは全然ない。
幼児「よつば」のちょっと変わった日常生活を基本的には一話完結でおくる。

画力は高いと思う。「ARIA(アリア)」と漫画の雰囲気としては近い作品だと思います。
ただ向こうが「洋」の遠い異国に行く憧れにも似た絵画的な雰囲気を重視しているのに対し、こちらは「和」の日本人の日常家庭の安らぎを重視しています。
「癒し系」という意味では同じ方向性の作品か?

ほとんどが「夏休み」の描写なので、最初はずっーと夏なのかなとも思ったんだが、少しずつだけれども作中においても時間は経過していて、夏休みは終わってしまう模様。
主人公の少女「よつば」とお隣の家の三姉妹、そしてよつばのとーちゃんとの日々の生活はけっこー謎な部分も多い。
よつばのかーちゃんは死んでるのか、生きてて離婚しただけなのか、それともそもそもとーちゃんと実の親子なのか、とか。
「よつば」のキャラ故か、読後に尾を引くような余韻・・などは全くなく、アッサリし過ぎるほどアッサリと話が終わるのがポイント。
変に「面白さ」や「驚き」や「興奮」を期待して読まないほうがよい。
あくまでも「雰囲気重視」の作品であるから。

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[投稿:2010-07-31 07:35:37] [修正:2010-07-31 07:35:37]