「臼井健士」さんのページ

この漫画の掲載雑誌「LaLa」は少女漫画雑誌にしてはちょっとクセのある、所謂普通の男女の恋愛が主題ではないSFや伝奇などを絡めた、男性でも読みやすくてしかも面白いという漫画が多かったのだが、これはその連載陣にあって1番普通の漫画である。

とにかく絵柄から見ても、「爽やか系純愛路線」であることは分かり、ドロドロや嫉妬などはおよそ似合わない天然系のキャラたちによって物語は紡がれていくのだが、「それ故」の欠点も同時に存在していて、なかなか大ヒットには現在に至るまで繋がっていない。
確かに特徴の薄い漫画だから、起爆する要素に乏しい。
新しい作品をスタートさせて、舞台を変化させても作風は変わらないわけだし・・・。
それと、この「絵柄」で男女の肉体関係を描写なんかしても、まるで
「小学生同士でセックスしたような」
有り得なさ感が広がるだけです。止めたほうがいい。

ただ、この作品は一応10巻を超えるほどに連載が続いたので「なかじ作品」の中では1番のヒットと言ってよかろう。
でも、それでも「普通」の評価は変わらず・・・・。
絵柄が見やすいくらいしか誉めるところはなく、と言って「どこが特筆して悪い」ってわけでもない・・・
っていう何とも歯切れの悪くなってしまう漫画。

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[投稿:2010-09-12 20:37:18] [修正:2010-09-12 20:37:18]