「臼井健士」さんのページ

キャプテン翼もそんな大した作品とは思いませんでしたが、このシリーズは酷すぎです。
日本が強すぎで不自然な展開ばかり・・・・1点差ゲームがやたら多いとか全く負けないし・・・とかは前作にも当たる「小・中・高校生編」でも見られたことですが、このシリーズのくだらなさの原因は「アホな新キャラ」の登場に尽きます。

「いいデータを持ってる」から「井出保」とか、「なんだな!」なんて言ってる場合じゃないだろうに。
さらに世界各国のライバルチームの監督もスウェーデンチームの監督が隻眼のアイパッチをした海賊もどきだし、ウルグアイチームは戦前の軍国主義丸出しみたいなオヤジだし・・・・。まさか「お国柄を反映させたんです」なんて言い出す気ではないだろうな???。何か高橋先生の頭のネジが2・3本飛んだような錯覚にすら陥ります。しかも日本に「悪い気が集まっている」とか言い出す変な占い師の婆さんまで登場して日向の母親が倒れたりとか災いがチームを襲うとか・・・話の本筋に全く関係ないじゃないか。
さらにライバルである「ドイツ」や「アルゼンチン」の扱いが酷すぎ。試合結果だけになり、ほとんど出番なしって・・・・・おい、Jr.ユースで日本をあれだけ苦しめたシュナイダーやディアスがそんなにあっさりと負けるわけないだろう。ドイツのキーパー・ミューラーが五失点もするか!新登場のブラジルチームやスウェーデンチームの強さばかりを強調する余り、強さのインフレが激しくなり、過去に登場のドイツやアルゼンチンは雑魚扱いなんてふざけ過ぎだ。日本ばかりにスポットライトを当てて、前作では他チームの試合もちゃんと描いていたのに「それすら」しなくなったのは手抜きだ。
決勝も「サッカーの王様」とか言って鳴り物入りで登場したナトレーゼが加わっても、結局「優勝は日本」・・・今まで散々「勿体ぶった」末の登場は肩透かしもいいとこ。

実はこの漫画よりも先にゲームで「キャプテン翼2」そして「キャプテン翼3」が発売されていてオリジナルの展開が進んでいたのだが、そちらで登場していたキャラをなぜ登場させなかったのだろうか?唯一、ブラジルの司令塔「カルロス・サンターナ」だけは登場したのだが・・・・でも必殺シュートが違う・・・。ゲームでは「ミラージュ・シュート」という幻影を生み出すシュートを使ったのだが、さらに「コインブラ」という相棒がいたはずも漫画ではやはり出てこなかった。ドイツにしても「サイドワインダー」という毒蛇を模した必殺シュートを放つ「カペロマン」とか面白そうなキャラがゲーム版では多数登場したのに全て無かったことにされてる(!)。全日本の石崎君も初のライバル・アメリカチームの「ミハエル」を持つはずだったのに・・・・。ゲーム版のほうが高校生以降は断然面白い展開になっていますよ。後に「新田瞬」が全日本を脱退して、敵に回ったり・・・とかね。

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[投稿:2011-10-08 01:20:44] [修正:2011-10-08 01:20:44]