「臼井健士」さんのページ

「サッカー漫画」でリアル路線を貫きます。
序盤からイタリアのプロリーグでの話が出てきて、いずれ海外での話が展開することが示唆されます。
当初は高校を舞台にした「部活動」で、主人公の姉が監督を務めるチームで全国制覇を狙うのかと思ったのですが、
この漫画はあくまでも「主人公を追っかける展開」に終始します。

なので、中盤で主人公が全日本のメンバーに選出されるようになると、主人公は海外で力をつけたくなるという流れ。
そこで他のチームメイトはどうするんだ?という疑問が浮かびますが、この漫画はある意味潔く「切り捨て」(笑)。
いや、切り捨てるのではなく主人公抜きで全国を戦うような話になり、そこから先は主人公のみにスポットが当たるようになります。

そのせいか、ライバルにしてもチームメイトにしてもどうにも存在感が薄い印象のするメンバーが多い。
戦術やフォーメーションを重視した展開は「近代サッカーの遺伝子」を受けていて非常にいいです。
でも、どうしてもキャラが弱い印象がしてしまいますね。
特に主人公のライバルは皆、主人公に前後して海外で活躍するからいいのですが、
元チームメイトはその後は出て来ずでは惜しいような・・・・・・。

確かに「どっち付かず」を避けたという意味ではそれが良かったのかもしれないんですけど。

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[投稿:2012-02-21 22:26:54] [修正:2012-02-21 22:26:54]