「やじウマ」さんのページ

 大きな世界を書ききろうとしてるんだろうけど悪となる権力者、政府が作者の被害妄想の域から出てない気がする。社会への批評性は作者が期待してる程にはないと思う。
 パジャマの柄や地面の石ころまで丹念にハッキリと書き込むその偏執的な作画と、どんな人間も根っこには性があるという信条が染みこんでいる世界観は読者に強烈な印象を残す。昔ジャンプで連載持ってたなんて到底信じることができないくらいアブノーマル(のくせしてしっかりメジャーな感じもある)。
 狂四郎やユリカは満面な笑みを浮かべるけど空はまったく青くない、色がない。ストーリーは人の善意を最終的には信じているように見えるけど、そういうところが逆に気になって心の底からは信じることができない。

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[投稿:2012-10-21 19:29:36] [修正:2012-10-21 19:29:36]