「ドリンクウォーター」さんのページ

世間に名作として認知されているという意味では今更語る必要もないが
自分の逃げ場になってくれたマンガ、という意味でとても思い出深い。

このマンガを表現するには、程よくリアリティのある夢の世界、というのが一番適切な言葉だろうと思う。
そしてこの夢の世界は学生ではなく、日々の生活に疲れた社会人のほうが
より響くのではないかという印象を持っている。

お隣さんが美人三姉妹というのは社会人にはあまり関係の無い話で
むしろ在宅業で一戸建てを借りられるとーちゃんの財力だとか
社会人になっても学生時代のノリでバカをやれる友達の存在に強く感じる。
そりゃあこんな愉快なメンバーがいれば楽しいだろうなぁと考えてしまう。
とーちゃんは、疲弊した社会人男性の夢を体現したような存在ではなかろうか。
もちろん、よつばの目線で描かれる世界は大多数の人間のノスタルジーを刺激し
えも言われぬ感情に襲われることは間違いないだろう。

私は昔のようにこの世界観に逃げ込むことはもう無くなったが
それでもたまに思い出したように読んで、ホンワカとさせてもらっている。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-18 01:49:16] [修正:2016-02-18 01:51:43]