「レオ」さんのページ

[ネタバレあり]

好き嫌いの分かれる絵柄だが、
この絵はこの漫画の一番の売りだと思う。
最初は北斗の拳の真似のようだが4部の後半くらいから
アーティスティックな絵柄になってきてキャラの容姿もよく見ると
海外モデルのような美形が多い。スタンド能力という設定も良い。

なぜ低評価なのかというと、
ストーリーとキャラクターにイライラ、ムカムカしたのと
盗作が理由だ。

ストーリーは、仲間の死によるお涙頂戴を乱用している。
故人の意志を受け継ぐ描写がしたいのか、死なせるのが楽しいのかはわからないが、同じ部内でもばたばた死ぬ。
こういうのは一回、多くても二回までなら心に残るが、
何人もばたばた死ぬのは下手糞な話作りである。

最初は吸血鬼物として始まったのだが
途中から吸血鬼という要素はストーリーに関係無くなるという
わけがわからない構成。
吸血鬼とは重要なモチーフではなく、
DIO一人の個性にすぎなかったのか。

キャラクターは、主人公や味方側のキャラクターが
「無銭飲食」「置き引き」「監禁」
「小便を飲ませる」「他人の上着で手を拭く」などの嫌な行動を
する。
嫌な行動するのは構わないのだが、腹が立つのは、
その行動によって他のキャラクターに嫌われることが無く
反省も無いところだ。
嫌われて当たり前なことをしているキャラが咎められないのが
読んでいてモヤモヤしてストレスが溜まっていく点である。

女性キャラに魅力が無い。
出てくるのは空気か、ヒステリーで男に媚びる嫌な女のどちらかで
とくに後半の部では、うざい女性が出しゃばる。
4部や5部は女性キャラのせいで胸糞悪かった。
この作者は女性キャラを描くのが下手で
本人も自覚をしているようだが
それなら何故、下手なのに無理をして女性を描くのかわからない。

セリフも、不自然な口調で叫ぶのが鬱陶しく感じた。
お説教をされているようで
読んでいてつい反論したくなってしまう。

話の流れは単純で、何回か順番にバトルして、
ラスボスを倒して終わり。
意外な人物が黒幕だったとかのヒネリは全然無い。

時間を操るラスボスに対して
主人公が突然、都合良く新しい能力に目覚めて勝つという
頭の良くない展開を3部、5部で2回もしている。

これらの要素からストーリーがつまらなく感じた。

そして、盗作。
ジョジョ立ちと言われるポーズや絵の構図、
ストーリーのエピソードを
ファッションや写真や映画や他人の漫画から
無断でいくつも盗作してツギハギしている。
アレンジを加えずそっくりそのままパクっている様子には
呆れ果てたものだ。
絵柄に魅力があってもポーズや構図が盗作では評価以前の問題。
ツギハギ漫画ではつまらなくて当たり前である。

6部で、悪役が世界を破壊してみんな死んで
新しい世界になるというビックリな展開になるが、
確かにこんなつまらない話は一度消して良かったかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-03-09 18:43:54] [修正:2016-03-09 18:43:54]