「為亀」さんのページ

16巻まででの感想です。

人間がいかに自分の見たい世界ばかりを見ていて、それ故にいかにわかりあえないか。ということを描いた作品なのではないかと邪推しています。

天満、播磨、沢近の三人がそれぞれの行動をそれぞれの願望にそぐわせるように解釈してすれ違っていく様をみて感じました。
この見方を崩すキャラクターに烏丸と八雲がいると思います。
天満の望んだことを取捨選別せず、そのままこなしていく烏丸は極端に世界にたいして主観や願望を交えずに接しているようにみえます。
また、唯一主観と客観を適切なバランスに保って世界と接している八雲はその適切さによって相手を理解しすぎて、悩んでしまいます。

この解釈が合っているとしたら、この二人をどう位置づけて、どう落とすのかが楽しみです。

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[投稿:2008-08-13 12:02:14] [修正:2008-08-13 12:02:14]