「まれら」さんのページ

マニアックかつシュールなギャグ作品に、シリアスなSFが加味され、不思議な世界を形成している。
ギャグパートはSF・特撮・映画・時事などのネタが満載で、よほどの知識がないとパロディ元がわからない。わからなくても十分面白いが、恐らく作者の意図はもっとマニアックな笑いにあるのだろうという気がする。シリアスパートは打って変わって極上のハードSFになっており、ちょっとトラウマになりそうな重苦しさを持つ。
作品の中心はあくまでギャグなのだが、2つの話題が離れず融合せず適度の距離感を保って進行することで、話に深みが出ているように思う。
中断や再構成などで一貫性に欠ける傾向にあるが、ハイセンスな佳作。

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[投稿:2007-12-24 00:53:44] [修正:2007-12-24 00:53:44]