「まれら」さんのページ

伝奇と科学の接点を描くという作者ならではの難解なジャンルであり、その点は流石であるし、水準以上に面白い作品ではあることは間違いない。しかし、その分欲が出てしまって、この何倍かのボリューム感で読んでみたいと思ったのも確かである。
具体的には、集中連載に納めるために様々な伏線を無理やり詰め込んでおり、かえって一つ一つの要素が希薄になってしまっている。また少年漫画的なノリで全員をハッピーエンドに持って行こうとしており、その分気ぜわしい展開になった。
力がありすぎて大長編でないと本領を発揮できないというのも考え物ではある。

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[投稿:2008-03-16 23:19:43] [修正:2008-03-16 23:19:43]