「橙木犀」さんのページ

[ネタバレあり]

この作品は、主人公の興梠(コオロギ)君を好きになれるかどうかで、かなり評価が分かれると思います。

コオロギ君は口べたで不器用な青年。でも、要領悪いけれど何事も一生懸命で優しい。
そんな彼が、読みながら可愛く感じられてなりませんでした!

そのコオロギ君に控えめに(笑)アタックされている“アタック中の彼女”。
どこか変わっているけれど、人の目を気にしない、コオロギ君のさり気ない優しさにどんどん惹かれていく“ひずみちゃん”。
コオロギ君を事件に巻き込んだ際に彼のことが印象に残り、会いたくなって彼を実家に誘った“みゆき”。

最終回の最後の最後、コオロギ君が霧の中で手を繋ぐひとが誰なのか、ぼかしてあるのが印象的でした。
彼女ら3人の誰とも受け取れますが、私の一押しはひずみちゃんです!
片想いで良かったはずなのに、どんどんコオロギ君に惹かれていってしまうひずみちゃんの表情がとっても可愛らしかったです。



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[投稿:2007-10-17 00:25:24] [修正:2007-10-17 08:24:22]