「rongai」さんのページ

突然日本全国で集団自殺が起こる。
そして、自殺が起こると共に、超能力を身に付ける者もいた。
彼らは選ばれた人間なのか?
その能力を身につけてしまった一人の少年が、
自分の親友と幼馴染の女の子が行方不明になったことをきっかけに、
少年は彼らを探す旅に出かけることにした。

これが冒頭である。
そこから超能力対決という形になるのだが、
なぜこの惹きつけられる内容であったにも関わらず
私は読むのを止めてしまっていたのか、少し思案した。
多分…題材が暗すぎたんだと思う。

確かに暗いのだ。

自分の身近な人間や、通りすがりの人が、
突然、なんの前触れもなく笑いながら死んでいく。
そして能力を身に付けてしまった人間はその姿を見て、
「うらやましい」と感じてしまうという異常性が生じる。
その不可解な出来事がなんとも読者の想像力を掻き立てられる。


最新刊だと、そんなレベルの話しにはなっていないのだが、
キャラクターの繰り出し方とか、そのキャラの使い捨て具合とか、
巧みに使い分けができていて、読みやすい。

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[投稿:2008-02-23 16:54:50] [修正:2008-02-23 16:54:50]