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[ネタバレあり]

映画版で語られているのは、この深い物語のほんのプロローグでしかない。常に滅びの匂いが漂っていて、残酷で、それでも美しく壮大な、大人のためのおとぎ話。

生物兵器として腐海を使ってしまう国家。200年ぶりに起こってしまう大海嘯、それによっていよいよそのほとんどが失われてしまう世界。それでも残った土地を巡って争い続ける人間達。蘇る巨神兵。そして最後に語られる、腐海とその周辺の歪な生態系のあまりにも残酷な真実。

映画版に比べると、かなり重く小難しいので決して気軽に読める類の作品ではないけれど、読む価値は十二分にある漫画。

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[投稿:2005-05-06 23:25:12] [修正:2006-01-05 00:32:28]