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4.57点(レビュー数:21人)

作者田島昭宇

原作大塚英志

巻数16巻 (連載中)

連載誌ヤングエース:1997年~ / 角川書店

更新時刻 2011-04-18 22:00:26

あらすじ 「刑事の小林洋介」がバラバラ殺人事件を担当した所から物語は動き始める…。多重人格を持つ主人公が狂気に満ちた猟奇殺人事件をプロファイリング能力で解決していくが猟奇的な事件の犯人には「ある共通点」があった…。

備考 「月刊少年エース」で連載開始され、長期の中断を経て2007年8月より「コミックチャージ」に移籍。さらに2009年に「コミックチャージ」の休刊に伴い、「ヤングエース」に移籍した。

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この漫画のレビュー

7点 ジブリ好き!さん

犯罪評論家:大塚英志が原案担当の、最高にイカレタ犯罪劇場!

とにかくグロい描写と難解で狂ったストーリーが魅力。
いや、単純に「難解」って言うのはちょっと違うかも。
僕自身は全く理解できません。たぶん、それは読解力があるかないかって問題じゃなくて、このイかれたキャラクターの心理が理解できるかどうか、何だと思います。
色々国家やなんやを巻き込んでスケールが大きいように見せてますが、実際は多重人格やら犯罪心理やらといった「内面」がポイントな気がします。ルーシー現象も洗脳も、結局は極端な内面干渉ともとれるし。

まぁほとんどSF入ってるし、イかれた犯罪者の(特に殺人犯)の心理なんて分かるわけなく、結局エンターテイメントに落ち着くと思います。
そもそも意図的に矛盾を生じさせてるそうですし、小説版と合わせて補完できるような箇所も多いので、ちょくちょく見え隠れする壮大そうなストーリー性を追ってしまうと、一気にチープな感じがしてしまいます。僕もこれが凄いのかチープなのかずっとわからないでいましたが、もう割り切りました。

ただ、ちょこちょこ出てくる思想には共感できる部分があります。
例えば、鬼干潟の「プライドとは、偏狭なナショナリズムにすぎない」って言葉。要するに、プライドなんてものは民衆を意気付けるための政治道具なんだから、国を支えるトップには無意味な拘束に過ぎず、必要ないってことなんですが、ここまで割り切った考えは凄くかっこよく感じました。

画ですが、田島昭宇さんのワイルドでかっこいい画は一枚画でその真価が発揮される気がします。漫画だと、kazuさんの言うとおり「人形劇」をやってるような感じで、カクカク具合も目につきます。

なんだかんだで、色々掲載誌変わりながらも追ってる好きな作品です。

ただ、大学の「犯罪心理学」授業で大塚さんについて学び、テストが興味あるトピックを述べよってものだったので、宮崎勤事件を書いたんです。宮崎事件に大塚さんは結構関わってるので。んで、トピックを選んだ理由を述べる際、理由だし何でもいいかと、大塚さんとこの作品への興味を書いたら、最低評価をもらいました。
教授も犯罪評論家なのですが、そういった人たちの間で大塚さんがどーゆー風に思われてるのか…
漫画原作者としては、リヴァイアサンとか黒鷺死体宅配便とか作っちゃう人です。まぁ、そーゆー人ですよw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-04 15:06:25] [修正:2010-04-04 15:40:54]

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